オランダのフェイエノールトは10月5日にエールディビジ第8節でユトレヒトを3-2で下し、今季7勝目を挙げてリーグ首位をキープした。シーソーゲームとなったホームで貴重な2ゴールを挙げたのが日本代表ストライカーの上田綺世だった。
前半20分にウサマ・タルガリンのスルーパスを受けて抜け出し、相手GKをかわして冷静に無人のゴールへ流し込んだ上田は、2-2で迎えた88分に細かいパスワークを経てペナルティーエリア内でボールを受けると、倒れ込みながらも巧みにボールを浮かしたシュートでゴールネットを揺らし、決勝ゴールをチームにもたらした。
リーグ戦7試合で8得点目に達し、得点ランキングの単独首位を快走する日本代表FWは、数字上でも驚きのスタッツを叩き出す。
データ専門サイト『FOTMOB』によると、上田は90分間でボールタッチ50回、シュート6本(枠内4本)、パス22本(成功14本)、チャンスメイク1回、ドリブル4回(成功2回)、ボールロスト2回、クリア3回、インターセプト1回、ボール奪取1回、デュエル19回(勝利12回)、被ファウル4回、ファウル1回というスタッツを記録。この中で被ファウル数とデュエル勝利数は両チーム最多である。
逸機は2回あったが、ゴール期待値1.38に対して2ゴールを挙げて殊勲者となった上田。フェイエノールトの背番号9に対し、ロビン・ファン・ペルシ監督は「アヤセはプレシーズンから本当に良いプレーをし、コンディションを上げていった」「今まで見た中で、最高のレベルだと思う」と賛辞を贈っている。
上田の大活躍は現地メディアからの評価もすこぶる高い。オランダの日刊紙『De Telegraaf』は「トップスコアラーの上田がフェイエノールトに再び勝点3をもたらす」と題した記事で、「フェイエノールトの攻撃力、そして完全に復調した上田の存在は、ユトレヒトにとってはあまりにも強力すぎた」と報道。日本代表FWの活躍に脱帽する。
さらに、「ユトレヒトのベルギー人DFマティス・ディデンは上田をほとんど抑えられず、常に一歩遅れた対応になっていた。日本人ストライカーは、加入から2シーズンは完全な信頼を勝ち取ったとは言えず、今夏クラブはストライカーのポジションにさらなる補強を試みていたが、今は見違えるような好調期にある。そしてこの日も、彼はボールキープに優れ、常に脅威を与え続けた」と称賛を綴る。ゴールについても「ストライカーらしい見事なものだった」と続けた。
同メディアのテオ・デ・ヨング記者は、自身が選定するベストイレブンに上田の名を挙げ、「昨季の終盤、彼がフェイエノールトのストライカーとしてここまで成長するとは思っていなかった。彼は経験を重ねながら学んでいる。元々、ボールを持たずに動き出すプレーは得意だったが、最近ではボールを受けるプレーでも優れており、巧みなターンで複数の相手をかわす姿をますます見せるようになっている」と、その理由を明かした。
一方、『AD』紙は「上田は今やフェイエノールトで絶好調な存在となっている。首位チームを代表して、ユトレヒト戦の終盤に決勝ゴールを決めたのだ。前半はフェイエノールトが完全に支配し、後半はユトレヒトが巻き返すという奇妙な展開となったこの一戦で、上田が土壇場で勝点の取りこぼしを防いだ」と、上田の救世主的な働きを報じた。
そしてフェイエノールトのクラブ専門サイト『FR-FANS.NL』は、「上田は、フェイエノールトの中で際立った存在だ。このストライカーは今季絶好調であり、その証として2ゴールという形で示した」と記し、上田のプレーに唸った。
加えて「注目すべきは、誰も上田がここまでの活躍を見せるとは本気で予想していなかったという点だ。しかし、彼のチームプレー能力(味方との連係やビルドアップへの関与)が予想以上に優れているように見える。もちろん得点力も素晴らしい」と高く評価している。
オランダの強豪クラブで大きな存在感を発揮した上田。地元メディアは日本人ストライカーに夢中になっている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】上田綺世がユトレヒト戦で2ゴールの大活躍!
前半20分にウサマ・タルガリンのスルーパスを受けて抜け出し、相手GKをかわして冷静に無人のゴールへ流し込んだ上田は、2-2で迎えた88分に細かいパスワークを経てペナルティーエリア内でボールを受けると、倒れ込みながらも巧みにボールを浮かしたシュートでゴールネットを揺らし、決勝ゴールをチームにもたらした。
リーグ戦7試合で8得点目に達し、得点ランキングの単独首位を快走する日本代表FWは、数字上でも驚きのスタッツを叩き出す。
データ専門サイト『FOTMOB』によると、上田は90分間でボールタッチ50回、シュート6本(枠内4本)、パス22本(成功14本)、チャンスメイク1回、ドリブル4回(成功2回)、ボールロスト2回、クリア3回、インターセプト1回、ボール奪取1回、デュエル19回(勝利12回)、被ファウル4回、ファウル1回というスタッツを記録。この中で被ファウル数とデュエル勝利数は両チーム最多である。
逸機は2回あったが、ゴール期待値1.38に対して2ゴールを挙げて殊勲者となった上田。フェイエノールトの背番号9に対し、ロビン・ファン・ペルシ監督は「アヤセはプレシーズンから本当に良いプレーをし、コンディションを上げていった」「今まで見た中で、最高のレベルだと思う」と賛辞を贈っている。
上田の大活躍は現地メディアからの評価もすこぶる高い。オランダの日刊紙『De Telegraaf』は「トップスコアラーの上田がフェイエノールトに再び勝点3をもたらす」と題した記事で、「フェイエノールトの攻撃力、そして完全に復調した上田の存在は、ユトレヒトにとってはあまりにも強力すぎた」と報道。日本代表FWの活躍に脱帽する。
さらに、「ユトレヒトのベルギー人DFマティス・ディデンは上田をほとんど抑えられず、常に一歩遅れた対応になっていた。日本人ストライカーは、加入から2シーズンは完全な信頼を勝ち取ったとは言えず、今夏クラブはストライカーのポジションにさらなる補強を試みていたが、今は見違えるような好調期にある。そしてこの日も、彼はボールキープに優れ、常に脅威を与え続けた」と称賛を綴る。ゴールについても「ストライカーらしい見事なものだった」と続けた。
同メディアのテオ・デ・ヨング記者は、自身が選定するベストイレブンに上田の名を挙げ、「昨季の終盤、彼がフェイエノールトのストライカーとしてここまで成長するとは思っていなかった。彼は経験を重ねながら学んでいる。元々、ボールを持たずに動き出すプレーは得意だったが、最近ではボールを受けるプレーでも優れており、巧みなターンで複数の相手をかわす姿をますます見せるようになっている」と、その理由を明かした。
一方、『AD』紙は「上田は今やフェイエノールトで絶好調な存在となっている。首位チームを代表して、ユトレヒト戦の終盤に決勝ゴールを決めたのだ。前半はフェイエノールトが完全に支配し、後半はユトレヒトが巻き返すという奇妙な展開となったこの一戦で、上田が土壇場で勝点の取りこぼしを防いだ」と、上田の救世主的な働きを報じた。
そしてフェイエノールトのクラブ専門サイト『FR-FANS.NL』は、「上田は、フェイエノールトの中で際立った存在だ。このストライカーは今季絶好調であり、その証として2ゴールという形で示した」と記し、上田のプレーに唸った。
加えて「注目すべきは、誰も上田がここまでの活躍を見せるとは本気で予想していなかったという点だ。しかし、彼のチームプレー能力(味方との連係やビルドアップへの関与)が予想以上に優れているように見える。もちろん得点力も素晴らしい」と高く評価している。
オランダの強豪クラブで大きな存在感を発揮した上田。地元メディアは日本人ストライカーに夢中になっている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】上田綺世がユトレヒト戦で2ゴールの大活躍!
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