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19位に沈むソシエダの「不振要因」をスペイン紙が指摘!「成功例は、久保建英とブライス・メンデスまでさかのぼらねば…」地元ファンの“士気低下”も!?

THE DIGEST編集部

2025.10.09

8節終了時点で19位と降格圏に沈むソシエダ。

 レアル・ソシエダは2020-21シーズンから5年連続で欧州カップ戦に出場し、22-23シーズンにはラ・リーガで4位&チャンピオンズリーグ出場権獲得とステップアップを続けた。しかし、昨季はヨーロッパリーグに出場するも、国内では7年ぶりに2桁順位(11位)に終わり、欧州カップ戦の連続出場は途絶えた。

 迎えた今季、イマノル・アルグアシルの後を継いで監督に就任したセルヒオ・フランシスコの下、ソシエダは8節を終了したラ・リーガで1勝2分け5敗と惨憺たる成績を残し、20チーム中19位に沈んでいる。

 スペインのスポーツ紙『Marca』は、バスクのクラブの大苦戦ぶりに注目し、「アルグアシル体制の終焉とロベルト・オラベSDの退任を経て、誕生したエリク・ブレトス新SDとフランシスコ新監督による新プロジェクトはまだ軌道に乗っていない」と伝え、彼らが苦境に陥った数々の原因を挙げた。
 
 ひとつ目は、「決定的な違いを生み出さなくなった補強」だ。欧州カップに5シーズン連続出場し、23-24シーズンのCLでは、ベンフィカ、インテル、パリ・サンジェルマンと、堂々と渡り合った。そんなチームには近年、ナチョ・モンレアル、ロビン・ル・ノルマン、マルティン・スビメンディ、ミケル・メリーノ、マルティン・ウーデゴー、アレクサンデル・イサク、アレクサンデル・スルロット、そしてダビド・シルバといったハイレベルな選手が揃っていたが、現チームにはそれが欠けているという点だ。

「近年のソシエダの補強は、明らかに的を外している。サン・セバスティアンで成功した補強は、22年夏の久保建英とブライス・メンデスまでさかのぼらねばならない」と綴る同メディアは、同年からの期待を受けて加入した選手に対して軒並み厳しい評価を下した。

 プレー面については、「深刻な得点力不足」を挙げている。「ラ・レアルは近年、内容面でも課題を抱えているが、最も深刻なのは得点力の欠如。これは数年前からの問題だ。22年8月に7750万ユーロ(約137億円)でアレクサンデル・イサクをニューカッスルに売却し、23年6月には経済的理由でアレクサンデル・スルロットを残せなかった。いまのソシエダはミケル・オジャルサバルと、久保、メンデス、アンデル・バレネチェアのわずかな得点に頼る形になっている」
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「ベテラン勢のパフォーマンス低下」がチームの弱体化に拍車をかけている