サウサンプトンの松木玖生が、ようやく真価を発揮しつつある。昨夏、レンタル先のギョズテペSKから復帰したものの、開幕以来、不遇の時を過ごしてきた。しかし年明けを前後して出場機会が急増。直近2試合はいずれもスタメンに名を連ね、2ゴール・1アシストと存在感を放っている。
英国の戦術分析サイト『Lower Tiers』は、2得点を挙げたクイーンズパーク・レンジャーズ(QPR)戦(5-0)のプレーを詳細に分析。今シーズン指折りのパフォーマンスと絶賛した。
「マツキは『偽の右ウイング』という新境地で、絶大な影響力と効率性を見せた。理論上は右サイドに位置しながらも、ビルドアップの局面では中盤へと絞り、実質的なインサイドハーフとして機能。空いた大外のスペースに、右SBジェームズ・ブリーが自由に使える環境を作り出している。この変則的なポジショニングにより、サウサンプトンは中盤で4対2という圧倒的な数的優位を確立。QPRの守備ブロックに負荷をかけ、その中枢を瓦解させた。もともとマツキは、チームのために泥臭い仕事も厭わず全力を尽くす献身的なプレーヤーだが、そのハードワークが最高の結果として報われた」
さらに、こうした戦術的なタスクを完璧に遂行しながら、得点嗅覚も研ぎ澄まされていたと評価。次のように続けている。
「22歳の若き才能は、巧みなポジショニングから決定機を確実に仕留めてみせた。展開次第ではハットトリックや、あるいは4ゴールを奪っていてもおかしくないほど、その存在感は際立っていた」
クラブ専門メディア『Saints Marching』も、その活躍を歓迎している。
「直近のパフォーマンスは、まさに期待に満ち溢れている。ボールを握れば確かな技術を発揮し、非保持の局面ではエネルギッシュにピッチを駆け回る。QPR戦での1点目は、知性あふれる動きでGKの前に飛び出してCKに合わせたヘディングシュート。2点目は、GKが弾いたボールを冷静かつ正確に仕留めたものだ。自らボールを呼び込み、絶妙なタイミングでエリア内へ進入する――。この神出鬼没な攻撃センスは、現在のチームにおいて一際異彩を放っている」
結果的に、松木の巻き返しを後押ししたのが、11月のウィル・スティル前監督の解任と、暫定期間を経て正式に指揮官に就いたトンダ・エッカートの存在だ。政権交代を機に、下位に低迷していたチームは昇格争いへ急浮上。その中で、まるで「冬の最高の新戦力」のように台頭したのが松木だった。
『Saints Marching』は、昨年8月のカラバオ杯2回戦 ノリッジ戦(3-0)で鮮烈な30メートル弾を叩き込みながらも、その後頑なにベンチに置き続けたスティル前監督の起用法を引き合いに出し、「もし、あの衝撃的な一撃を放った後もその才能を信じ続けていたら、サウサンプトンはもっと早く現在の創造性とエネルギーを手にしていたはずだ。指導者の決断には常に代償が伴う。それがどれほどの過ちであったかは、今のチームが証明している」と指摘。「マツキのイングランドでの旅はまだ始まったばかりだが、サウサンプトンが昇格を本気で狙うのなら、この溢れんばかりの才能をピッチに立たせ続ける以外の選択肢はない」と強調する。
その視線の先には、当然北中米ワールドカップが重なる。熾烈なメンバー争いに出遅れた感は否めないが、シーズン佳境を迎え、松木の真のスパートがここから始まる。
文●下村正幸
【動画】松木玖生、直近2試合で2ゴール・1アシスト!
英国の戦術分析サイト『Lower Tiers』は、2得点を挙げたクイーンズパーク・レンジャーズ(QPR)戦(5-0)のプレーを詳細に分析。今シーズン指折りのパフォーマンスと絶賛した。
「マツキは『偽の右ウイング』という新境地で、絶大な影響力と効率性を見せた。理論上は右サイドに位置しながらも、ビルドアップの局面では中盤へと絞り、実質的なインサイドハーフとして機能。空いた大外のスペースに、右SBジェームズ・ブリーが自由に使える環境を作り出している。この変則的なポジショニングにより、サウサンプトンは中盤で4対2という圧倒的な数的優位を確立。QPRの守備ブロックに負荷をかけ、その中枢を瓦解させた。もともとマツキは、チームのために泥臭い仕事も厭わず全力を尽くす献身的なプレーヤーだが、そのハードワークが最高の結果として報われた」
さらに、こうした戦術的なタスクを完璧に遂行しながら、得点嗅覚も研ぎ澄まされていたと評価。次のように続けている。
「22歳の若き才能は、巧みなポジショニングから決定機を確実に仕留めてみせた。展開次第ではハットトリックや、あるいは4ゴールを奪っていてもおかしくないほど、その存在感は際立っていた」
クラブ専門メディア『Saints Marching』も、その活躍を歓迎している。
「直近のパフォーマンスは、まさに期待に満ち溢れている。ボールを握れば確かな技術を発揮し、非保持の局面ではエネルギッシュにピッチを駆け回る。QPR戦での1点目は、知性あふれる動きでGKの前に飛び出してCKに合わせたヘディングシュート。2点目は、GKが弾いたボールを冷静かつ正確に仕留めたものだ。自らボールを呼び込み、絶妙なタイミングでエリア内へ進入する――。この神出鬼没な攻撃センスは、現在のチームにおいて一際異彩を放っている」
結果的に、松木の巻き返しを後押ししたのが、11月のウィル・スティル前監督の解任と、暫定期間を経て正式に指揮官に就いたトンダ・エッカートの存在だ。政権交代を機に、下位に低迷していたチームは昇格争いへ急浮上。その中で、まるで「冬の最高の新戦力」のように台頭したのが松木だった。
『Saints Marching』は、昨年8月のカラバオ杯2回戦 ノリッジ戦(3-0)で鮮烈な30メートル弾を叩き込みながらも、その後頑なにベンチに置き続けたスティル前監督の起用法を引き合いに出し、「もし、あの衝撃的な一撃を放った後もその才能を信じ続けていたら、サウサンプトンはもっと早く現在の創造性とエネルギーを手にしていたはずだ。指導者の決断には常に代償が伴う。それがどれほどの過ちであったかは、今のチームが証明している」と指摘。「マツキのイングランドでの旅はまだ始まったばかりだが、サウサンプトンが昇格を本気で狙うのなら、この溢れんばかりの才能をピッチに立たせ続ける以外の選択肢はない」と強調する。
その視線の先には、当然北中米ワールドカップが重なる。熾烈なメンバー争いに出遅れた感は否めないが、シーズン佳境を迎え、松木の真のスパートがここから始まる。
文●下村正幸
【動画】松木玖生、直近2試合で2ゴール・1アシスト!




