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海外サッカー

「本物のサッカーではない」「未熟な守備」世界中が絶賛したCLパリSG対バイエルンの“スペクタクル”に各方面から酷評も…「ミスに満ちた試合だ」

THE DIGEST編集部

2026.05.01

両チーム合わせて9得点が入ったCL準決勝のパリ・サンジェルマン対バイエルン戦。(C) Getty Images

両チーム合わせて9得点が入ったCL準決勝のパリ・サンジェルマン対バイエルン戦。(C) Getty Images

 現地時間4月28日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝第1戦のパリ・サンジェルマン対バイエルンは、5-4という壮絶なスコアでホームの前者が先勝したが、前半だけで5ゴール、最終的には両軍合わせて9ゴールが生まれた一戦は、欧州中で「歴史的スペクタクル」と称賛された。
 

 パリSGのルイス・エンリケ監督が「本当に特別な試合」、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は「サッカーを愛する人のための試合だった」と、それぞれこの90分間を振り返り、さらに「これこそがサッカー」とマンチェスター・シティのアーリング・ハーランドがSNSに投稿したように、他チームの選手すらも絶賛。米大手放送局「CBS」で解説を務めた元フランス代表FWのティエリ・アンリも、「ここ1、2年、サッカーは退屈だと不満が出ていたが、この試合はそうではなかった!」と興奮を隠さなかった。

 しかしその熱狂の裏側で、両チームが計9失点を喫した守備面には厳しい視線も向けられている。中立の観客にとっては最高の娯楽であっても、CL制覇を狙うチームとして「この守備で良いのか?」という疑問だ。

 この試合を『Amazon Prime Video』で解説した元イングランド代表FWウェイン・ルーニーは、攻撃陣のレベルの高さを認めつつ、「両チームとも前線にあれだけのクオリティがあるので、少し守備を忘れてしまっていたのだろう。そのおかげで、我々は素晴らしいゴールを楽しめた」と皮肉をまじえて振り返った。

 特にパリSGが5-2とリードを広げた場面については、「ルイス・エンリケ監督はトップコーチなのだから、そこで『よし、店じまいだ。後ろに引いて、相手を難しくさせ、この試合を終わらせよう』と言うべきだった」と指摘。「このレベルで我々は素晴らしいプレーを見たが、同時に未熟な守備も見た。クレイジーだ」と厳しく評している。

 同じく『Amazon Prime Video』では、元オランダ代表MFのクラレンス・セードルフも、より原則論に近い立場から警鐘を鳴らした。現役時代にCLを4度制した名手は、「守備の仕方を知らなければ、CLに勝つことなどできない」と断言。「最低限の守備は期待されるべきだ。クリーンシートは常に神聖なものだった」と主張した。

 そして、今季は堅守を武器に勝ち上がっているアーセナルを引き合いに出し、「もし今、優勝できるチームをひとつ挙げるなら、その能力を理由にアーセナルを推したい」とコメント。さらに彼は、「(両チームの)GKに幸せだったか聞いてみればいい。彼らは幸せではなかったはずだ」と述べ、“守備軽視”の空気に疑問を呈している。

 興味深いのは、前出のアンリもまた、純粋なショーとしてこの試合を絶賛しながら、一方で「現実的にならなければならない」と語っている点だ。『Amazon Prime Video』でアーセナルの戦い方に触れた彼は、「人々は今、アーセナルにある特定のプレーを期待しているが、彼らは1年を通してそういう戦い方をしてきたわけではない。なぜ今になって、ただ前に出てチャンスを作り始めることを求めるのか」と疑問を呈し、「時には現実的でなければならない。常にバイエルンやパリSGのようにはなれない」と指摘した。
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