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海外サッカー

電光石火の決着!バルサ、ゴードン獲得で“本気補強”始動 次はフリアン・アルバレスか

下村正幸

2026.06.04

足元の器用さには欠けるがスピードが魅力のゴードン。(C)Getty Images

足元の器用さには欠けるがスピードが魅力のゴードン。(C)Getty Images

 バルセロナが今夏の移籍市場で最初に実現させた大型補強が、アンソニー・ゴードン(ニューカッスル)の獲得だ。リバプールやバイエルンとの争奪戦を制しての契約であり、そのスピード感から現地では「電光石火の補強」として大きな話題になっている。

 地元メディアも事前にはほとんど察知しておらず、スポーツディレクターのデコがロンドンを訪れた際も、チェルシーのジョアン・ペドロ獲得交渉が目的とみられていたため、ゴードン獲得のニュースはサプライズとなった。

 この補強は、ハンジ・フリック監督が強く求めていた左サイドの強化を実現するものだ。戦術アナリストのアルベル・ブラジャ氏は、ゴードンについて「プレッシング、走力、オープンスペースでの突破力は欧州最高レベル」と高く評価している。狭い局面での細かなテクニックや足元での崩しには課題が残るものの、スペースを活用する現在のバルセロナの戦術では、その長所が最大限に生かされるとみられている。

 ブラジャ氏はさらに、ゴードンは個人で攻撃を完結させる絶対的エースというより、完成度の高いチームの中で輝くタイプの選手だと分析する。だからこそ、すでに戦力が整っているバイエルンやリバプールも獲得を狙っていたのであり、組織力を重視するフリック体制のバルセロナにも「理想的な補強だ」と評価している。
 
 また、ゴードン獲得の意義は戦力面だけではない。『Mundo Deportivo』によれば、即戦力となるアタッカーを確保したため、クラブは今後の補強を余裕を持って進められるようになった。依然としてロベルト・レバンドフスキの後継者探しは重要課題であり、フリアン・アルバレスやジョアン・ペドロ、さらにはハリー・ケインといった名前も取り沙汰されている。しかし、ゴードンの加入によって攻撃陣の強化はすでに一定の成果を得ており、焦って決断する必要はなくなった。

 さらに、この移籍はクラブの財政状況が改善に向かっている現状を示す象徴的な出来事とも受け止められている。近年のバルセロナは資金難によって補強が制限されてきたが、多くの識者は今回の動きをラ・リーガの財務規制「1対1ルール」復帰への前向きなサインと見ている。ファンの間でも期待は高まっており、SNSには驚きと歓迎の声があふれている。

 チャンピオンズリーグ制覇を目標に掲げるフリック監督にとって、ゴードンは単なる新戦力ではない。攻守両面でチームに新たな強度をもたらし、今後の大型補強の土台となる存在だ。バルセロナが再び欧州の頂点を目指すうえで、ゴードン獲得はその第一歩として大きな意味を持つ補強と言えるだろう。

文●下村正幸

【動画】ゴードン、バルセロナ入団会見
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