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海外サッカー

「軽視も侮辱もされるべき存在ではない」 北中米W杯でのアジア勢の健闘を海外メディアが考察! 日本には「全盛期のオランダを思わせるサッカー」【W杯】

THE DIGEST編集部

2026.06.18

韓国がチェコに逆転勝利! ここからアジア勢の快進撃が始まった。(C)Getty Images

韓国がチェコに逆転勝利! ここからアジア勢の快進撃が始まった。(C)Getty Images

 北中米ワールドカップでは、大会序盤からアジア勢の健闘が大きな話題となっている。開幕からの5日間で、韓国がチェコを、オーストラリアがトルコを下した他、日本はFIFAランキング8位のオランダと2-2で引き分け、サウジアラビアもウルグアイと、カタールはスイスと、それぞれ勝点を分け合った。さらに、入国問題でも話題となっているイランは、ニュージーランド戦で勝点1を獲得している。

 大会6日目には、1986年メキシコ大会以来の出場となったイラクがノルウェーに1-4で敗れ、初出場のヨルダンもオーストリアの軍門に降ったことで(1-3)、無敗記録は途切れたものの、アジア枠8か国のうち半数以上が早くも勝点を獲得するなど、その存在感は確実に高まっている。

 こうした状況について、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「アジア勢はW杯で戦う準備ができている」と題した記事において、「大会の48か国への拡大によってレベル低下を懸念する声があった中、アジア勢は早くもその不安を払拭していると評価した。

 同メディアは、韓国によるチェコ相手の逆転勝利や、オーストラリアのトルコ撃破を高く評価。特にオーストラリアについては、試合前に自チームの優位を主張していたトルコのキャプテン、ハカン・チャルハノールの発言に言及した上で、「結果として、グループ首位に並んでいるのはオーストラリアだ」と指摘。そして日本とオランダの一戦を「ここまでの大会最高の試合と言えるかもしれない」と絶賛。日本が2度にわたってビハインドを跳ね返した戦いぶりを、「世界有数の強豪国を相手に堂々と渡り合った」と高く評価している。

 さらに同メディアは、カタールとスイス、サウジアラビアとウルグアイの引き分けにも注目。FIFAランキングでスイスより30位下、ウルグアイより42位下に位置する両国が結果を残した事実は、「弱小国と見なされてきた国々を過小評価すべきではないという現実を示している」と論じた。

 記事では、前回カタール大会で日本がドイツとスペインを破った快挙や、サウジアラビアが、後に優勝するアルゼンチンをグループリーグ初戦で撃破した事実にも言及。「欧州や南米の有名選手ばかりに注目が集まるが、サーレム・アルダウサリ、アクラム・アフィフ、ネストリー・イランクンダといったアジアの選手たちも、同じように努力と成長を続けてきた」と強調している。

 そして、「アジア勢の無敗スタートは、彼らが軽視も侮辱もされるべき存在ではない事実を改めて示した。全ての国が決勝トーナメントへ進めるわけではないだろうが、このレベルで十分に戦える力は証明した」とポジティブに結論づけた。
 
 一方、英国の日刊紙『The Guardian』は、「アジアのチームは、今大会で欧州に追いつきつつあるのか?」と題した記事で、日本の鎌田大地がオランダ戦で決めた終盤の同点ゴールに触れながら、「アジア勢の欧州勢に対する今大会の無敗記録を4試合に伸ばした」と紹介。その上で、「世界サッカーの勢力図に変化が起きるとすれば、まさにこのような形なのかもしれない」と指摘している。

 韓国のチェコ戦勝利については、「韓国が巧みなパスワークで試合を支配した」と評価。オーストラリアのトルコ戦勝利についても、「相手のシュートを30本も浴びながら、明確なゲームプランを遂行した」と称賛。もっとも、カタールとスイスの引き分けについては、「スイスが26本のシュートを放ちながらも、決定機を逃し続けた結果である」としてやや慎重な見方を示し、「アジア勢の優位性を示す試合だったとは言い難い」と分析した。

 また、日本については他国以上に高く評価。「本当に興味深かったのは、日本対オランダ戦だった」「三笘薫、遠藤航、南野拓実という主力3人を欠きながらも、日本がなぜ優勝候補の一角と見なされているのかを証明した試合だった」と賛辞を贈り、「ブラジル対モロッコ戦(1-1)とオランダ対日本戦が、今大会ここまでのビッグマッチだった」としている。

 この2試合については、「内容では、新興勢力の方がやや上回っていた」と評価した同メディアは、日本を「ボール保持率こそ40%に止まったものの、攻撃には目的意識と正確性があり、全盛期のオランダを思わせるサッカーを展開した」と絶賛。森保一監督がここ数か月にわたり「日本は優勝を目指せるチームだ」と語ってきた点にも言及し、「オランダが優勝候補なら、日本もそう考えられてなぜおかしいのか」とまで論じている。

 選手個人についても、中村敬斗を「先制点を決めた」、伊藤洋輝を「90%以上のパス成功率を記録した」、鎌田を「攻守に存在感を示した」、伊東純也を「途中出場から創造性をもたらした」、そして鈴木彩艶を「将来的に日本サッカー史上最高のGKになる可能性を秘めている」としてそれぞれ称賛。上田綺世に対しては、「影響力不足」を指摘しながらも、「フェイエノールトで見せた実力を考えれば、今後の活躍は十分期待できる」と付け加えた。

 同メディアは、「かつてのアジア勢は、欧州勢相手に対して自信を欠いていたかもしれない。しかし今は違う」と指摘。日本がオランダ戦で追いついた際に喜びを見せた一方、失点時には明らかな悔しさを示していた様子を挙げ、「そこに劣等感はなかった」と分析。そして、「わずか4試合で大きな結論を導くのは難しい」と前置きしながらも、「少なくともアジアのトップチームは、欧州との差を着実に縮めつつあるのかもしれない」と締め括っている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】日本が強豪オランダ相手に互角の戦いを披露!

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