「拍手で迎えましょう!」
人気俳優のその一言に、思わず「えっ、なぜ?」と思った。悪い意味ではない。ただ、ミックスゾーンで選手を拍手で迎える場面を、それまで一度も経験していなかったからだ。
2026年6月19日、モンテレイで行なわれるチュニジア戦の前日。ミックスゾーンで選手たちを待っていると、隣にテレビクルーが陣取った。カメラの横に立っていたのは、今大会、日本テレビでFIFAワールドカップ(W杯)のスペシャルナビゲーターを務めていた竹内涼真さんだった。
やがて、取材対象だった鈴木彩艶が姿を見せる。すると竹内さんは周囲に向かって、こう呼びかけた。
「拍手で迎えましょう!」
少し戸惑った。ミックスゾーンでは、選手が現われても拍手をするようなことはなかった。少なくとも、自分が経験してきた取材現場ではそうだった。それでも、その場の空気に合わせて私も手を叩いた。
結局、なぜ拍手だったのかを聞く機会はなかった。ただ、後から思えば、選手を少しでもリラックスさせ、気持ちよく話せる雰囲気を作ろうとした竹内さんなりの気遣いだったのだろう。
長くミックスゾーンで取材をしているが、選手を拍手で迎えたのは、後にも先にもあの日だけだ。理由を聞くことはなかったが、選手を気持ちよく迎えたいという竹内さんなりの心遣いだったのだろう。だからこそ、あの意外な光景は今も鮮明に覚えている。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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やがて、取材対象だった鈴木彩艶が姿を見せる。すると竹内さんは周囲に向かって、こう呼びかけた。
「拍手で迎えましょう!」
少し戸惑った。ミックスゾーンでは、選手が現われても拍手をするようなことはなかった。少なくとも、自分が経験してきた取材現場ではそうだった。それでも、その場の空気に合わせて私も手を叩いた。
結局、なぜ拍手だったのかを聞く機会はなかった。ただ、後から思えば、選手を少しでもリラックスさせ、気持ちよく話せる雰囲気を作ろうとした竹内さんなりの気遣いだったのだろう。
長くミックスゾーンで取材をしているが、選手を拍手で迎えたのは、後にも先にもあの日だけだ。理由を聞くことはなかったが、選手を気持ちよく迎えたいという竹内さんなりの心遣いだったのだろう。だからこそ、あの意外な光景は今も鮮明に覚えている。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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