北中米ワールドカップを彩ったスター選手たちの中から、FIFA(国際サッカー連盟)がファン投票による「ドリーム・イレブン」を発表している。
大会得点王のキリアン・エムバペ(フランス)をはじめ、リオネル・メッシ(アルゼンチン)、アーリング・ハーランド(ノルウェー)、ジュード・ベリンガム(イングランド)ら世界屈指のスターに加え、初出場カーボベルデの快進撃を支えたGKヴォジーニャら、見る者に強い印象に与えた選手ばかりがここに名を連ねたと言えよう。
あくまでもファンの主観による選定であり、それ自体は何ら文句をつけるものではないと思われるが、一方でFIFAの名を冠した公式の「大会ベストイレブン」であるということから、この顔ぶれには疑問や不満を感じる者は少なくないようである。
優勝したスペイン代表からは、大会MVPに輝いたMFロドリ、ペドロ・ポロとマルク・ククレジャの左右SBの3人(フランスと並んで最多)が選出されたが、大会を通してわずか1失点という鉄壁の守備に貢献したCBがひとりも入らなかったことについては、ファンだけでなく、自国メディアもネガティブな反応を示した。
マドリードのスポーツ紙『as』は、「胸に2つ目の星を刻み、さらにベストイレブンにも3人が選出された。スペインは大会を席巻し、その勢いがファン投票にも表われた」と報じ、さらに2010年にはセルヒオ・ラモス、カルレス・プジョル、ジョアン・カプデビラ、セルヒオ・ブスケッツ、ダビド・ビジャの5人がベストイレブン入りした過去にも触れて、「今回もスペイン勢が再び名を刻んだ」と綴ったが、GKについては「ヴォジーニャは約40%もの票を集め、ゴールデングローブ賞のウナイ・シモンを上回った」と付け加えている。
一方、『MARCA』紙は3選手の選出を評価しながらも、「投票対象に(CBの)パウ・クバルシやエメリック・ラポルテがおらず、大会最高GKだったウナイ・シモンも選ばれなかった」と疑問を呈した。この候補者の選定には、バルセロナのクラブ専門メディア『BARCA BLAUGRANES』も強い違和感を示しており、「理解できない。特に19歳のクバルシは、大会最優秀若手選手賞を受賞し、全試合フル出場を果たしたにもかかわらず、候補から外されたのは極めて不可解だ」と疑問を投げかけ、候補者選定の「透明性」を問題視している。
そして、最も踏み込んだ提言を行なったのが、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』だ。このファン投票による「ドリーム・イレブン」を「現実離れしたベストイレブン」と評し、「世界王者スペインの両CBがおらず、ダニ・オルモもラミネ・ヤマルもいない。フランスとスペインが同数という構成にも、明確な基準は見当たらない」と疑問を呈した。
そして同メディアは、統計会社やデータ分析企業が算出した数値を基にした「より現実的なベストイレブン」として、GKにグレゴル・コーベル(スイス)、CBクバルシ、ラポルト、SBポロ、ククレジャ、MFウスマンヌ・デンベレ(フランス)、ロドリ、ベリンガム、FWメッシ、ハーランド、エムバペという顔ぶれを発表している。
もっとも、これでさえ「万能ではない」と認めた上で、同メディアは「理想的なベストイレブンは、ファン投票だけではなく、詳細なスタッツ分析、さらに元選手や元監督を含む専門家委員会の評価を組み合わせて決めるべきだ」と提言。「ファンの声も重要だが、それだけが100%を占めるべきではない。ファン、数字、専門家という3つの視点を融合させることが、より説得力のある大会ベストイレブンに繋がる」と主張した。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】FIFAが発表したファン投票によるベスト11
大会得点王のキリアン・エムバペ(フランス)をはじめ、リオネル・メッシ(アルゼンチン)、アーリング・ハーランド(ノルウェー)、ジュード・ベリンガム(イングランド)ら世界屈指のスターに加え、初出場カーボベルデの快進撃を支えたGKヴォジーニャら、見る者に強い印象に与えた選手ばかりがここに名を連ねたと言えよう。
あくまでもファンの主観による選定であり、それ自体は何ら文句をつけるものではないと思われるが、一方でFIFAの名を冠した公式の「大会ベストイレブン」であるということから、この顔ぶれには疑問や不満を感じる者は少なくないようである。
優勝したスペイン代表からは、大会MVPに輝いたMFロドリ、ペドロ・ポロとマルク・ククレジャの左右SBの3人(フランスと並んで最多)が選出されたが、大会を通してわずか1失点という鉄壁の守備に貢献したCBがひとりも入らなかったことについては、ファンだけでなく、自国メディアもネガティブな反応を示した。
マドリードのスポーツ紙『as』は、「胸に2つ目の星を刻み、さらにベストイレブンにも3人が選出された。スペインは大会を席巻し、その勢いがファン投票にも表われた」と報じ、さらに2010年にはセルヒオ・ラモス、カルレス・プジョル、ジョアン・カプデビラ、セルヒオ・ブスケッツ、ダビド・ビジャの5人がベストイレブン入りした過去にも触れて、「今回もスペイン勢が再び名を刻んだ」と綴ったが、GKについては「ヴォジーニャは約40%もの票を集め、ゴールデングローブ賞のウナイ・シモンを上回った」と付け加えている。
一方、『MARCA』紙は3選手の選出を評価しながらも、「投票対象に(CBの)パウ・クバルシやエメリック・ラポルテがおらず、大会最高GKだったウナイ・シモンも選ばれなかった」と疑問を呈した。この候補者の選定には、バルセロナのクラブ専門メディア『BARCA BLAUGRANES』も強い違和感を示しており、「理解できない。特に19歳のクバルシは、大会最優秀若手選手賞を受賞し、全試合フル出場を果たしたにもかかわらず、候補から外されたのは極めて不可解だ」と疑問を投げかけ、候補者選定の「透明性」を問題視している。
そして、最も踏み込んだ提言を行なったのが、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』だ。このファン投票による「ドリーム・イレブン」を「現実離れしたベストイレブン」と評し、「世界王者スペインの両CBがおらず、ダニ・オルモもラミネ・ヤマルもいない。フランスとスペインが同数という構成にも、明確な基準は見当たらない」と疑問を呈した。
そして同メディアは、統計会社やデータ分析企業が算出した数値を基にした「より現実的なベストイレブン」として、GKにグレゴル・コーベル(スイス)、CBクバルシ、ラポルト、SBポロ、ククレジャ、MFウスマンヌ・デンベレ(フランス)、ロドリ、ベリンガム、FWメッシ、ハーランド、エムバペという顔ぶれを発表している。
もっとも、これでさえ「万能ではない」と認めた上で、同メディアは「理想的なベストイレブンは、ファン投票だけではなく、詳細なスタッツ分析、さらに元選手や元監督を含む専門家委員会の評価を組み合わせて決めるべきだ」と提言。「ファンの声も重要だが、それだけが100%を占めるべきではない。ファン、数字、専門家という3つの視点を融合させることが、より説得力のある大会ベストイレブンに繋がる」と主張した。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】FIFAが発表したファン投票によるベスト11




