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伝統のクラシコを制したマドリー「モウリーニョの罠」地元紙は指揮官の采配を称賛! 連勝ストップのバルサには「重要なのは謙虚さハングリー精神」

THE DIGEST編集部

2026.10.27

エムバペの2ゴールで、レアル・マドリーが敵地でバルサに勝利した。(C)Getty Images

エムバペの2ゴールで、レアル・マドリーが敵地でバルサに勝利した。(C)Getty Images

 現地10月25日に行なわれたラ・リーガ第10節、伝統の一戦「エル・クラシコ」はアウェーのレアル・マドリーがバルセロナを2-1で撃破。首位を走るライバルとの勝点差を3に縮め、優勝争いに踏み止まっている。

 リーグ開幕9連勝と圧倒的な強さを見せていたハンジ・フリック監督率いるバルサに対し、ジョゼ・モウリーニョ監督のマドリーは不安定な戦いが続いて3位に止まっていた。しかも、守護神ティボー・クルトワを欠き、攻撃の中心であるFWヴィニシウス・ジュニオールも出場停止。試合前はバルサの優位を予想する声が強かった。

 ところが、先手を取ったのはアウェーチームだった。41分、相手DFのクリアをFWキリアン・エムバペが足に当てて先制点を奪うと、61分にFWラフィーニャのゴールで追いつかれたものの、87分にMFジュード・ベリンガムの巧みなプレーから抜け出したMFエドゥアルド・カマビンガの折り返しを、再びフランス代表ストライカーが仕留めてみせた。

 予想を覆す結果を受けて、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「モウリーニョの罠と、クラシコを制するためにバルデベバス(練習場)から発信されたメッセージ」と題した記事を公開。ポルトガル人指揮官の周到な戦略を絶賛した。

「マドリーがこれほどの戦いぶりをクラシコで見せたのは久しぶりだ。競り合いに勝ち、自分たちのリズムを押しつけ、バルセロナのプレスを何度も無力化した。『白い巨人』は再び威厳と闘争心を示した。その背景には、綿密な準備と計画、そしてモウリーニョが数日前から選手たちに伝え続けてきたメッセージがあった。『我々はここにいる。我々はレアル・マドリーだ。決して諦めない』」

 同紙は、マドリーがバルサのハイラインの背後に生まれるスペースを徹底的に狙った戦略に注目。「モウリーニョは、世界でも屈指の破壊力を誇る攻撃陣を封じるためには、自陣のペナルティーエリア付近に選手を集めるだけでは不十分だと理解していた。ボールを巡って相手と渡り合う勇気、弱点を突く知性、そして最後のプレーであるかのように一つひとつの局面を戦う決意が必要だった」と指摘した。

 さらに、MFベルナルド・シウバを先発に起用したことが、「相手のプレスをかわす上で重要だった」との見解を示し、「MFアルダ・ギュレル、FWヤン・ディオマンデ、エムバペのスピードを活かした縦に速い攻撃が、バルサの守備陣を苦しめた」と分析。あらためて久々にクラシコの舞台に立った指揮官を称えている。

「戦術的な規律と闘争心、苦しみに耐える能力と攻撃する勇気。その両方が必要だとチームに理解させようとした。1週間の準備はピッチ上で実を結び、勝負どころでプランが機能した。モウリーニョは、自身がよく知る舞台で再びその手腕を示した」

 
 一方、スポーツ・ストリーミングサービス『Movistar Plus Deportes』では、元マドリーのFWで監督も務めたホルヘ・バルダーノ氏が、「技術的なリーダーもいれば、精神的なリーダー、社会的なリーダーもいる。それぞれにリーダーシップの発揮の仕方がある。1試合に1点というペースでゴールを決める男が、どうしてリーダーでないと言えるだろうか。エムバペは非常に頭の良い人間だ。本人が望まなくてもリーダーになる。彼の考えることは何であれ、間違いなくチームメイトの注目を集めるからだ」と、殊勲者となったエースの偉大さを強調している。

 そのエムバペとともに前線に君臨するFWヴィニシウス・ジュニオールの欠場は、マドリーにとってネガティブな要素になると思われていたが、元バルサのジェラール・ロペス氏が『MARCA』紙面上で、「ヴィニシウスがいない方が、マドリーはより速く、より効率的に走れている。チーム全体のバランスもはるかに良くなった」との印象を明かした。

 対して、ホームでのクラシコで連勝がストップしたバルサについて、地元バルセロナのスポーツ紙『Mundo Deportivo』は、「チームの周囲に過信が広がると、ろくなことにならない。GKティボー・クルトワの欠場によって、クラシコはバルサの楽勝になるという雰囲気がさらに強まっていた」と、精神面の緩みを指摘した。

「しかし、サッカーで最も重要なのは2つの『H』だ。『謙虚さ(Humildad)』と『ハングリー精神(Hambre)』だ。マドリーは羊の皮をかぶり、危機を回避するために勝利を切実に必要としていた。バルサは自分たちが優れていると分かっていたが、それは常にピッチ上で証明しなければならない」

 続けてプレーについては、「結局、マドリーの方がバルサよりも優れた守備を見せた。そこが勝負の分かれ目だった。モウリーニョがバルサの中盤にマンツーマンのマークを仕掛けたことで、スムーズなボール循環が妨げられた。MFペドリとMFロドリは普段以上に自由を奪われ、中盤でのボールロストも増えた」と、宿敵の優れた点に言及している。

 それでも、後半の反撃を評価し、「最も妥当な結果は引き分けだった」と主張した同紙は、「この敗戦を教訓にすべきだ」と訴え。「バルサは首位を維持しているが、マドリーを再び危機に陥れる絶好の機会を逃した。10月にタイトルが決まるわけではないが、(チャンピオンズリーグの)パリ・サンジェルマン戦と今回の敗北から学ばなければならない。ただ忘れて次に進むだけではいけない」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部
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