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海外サッカー

「痛恨の大失態」鈴木彩艶、勝利逃すOGも…「これまで継続して素晴らしいパフォーマンスを見せてきた」現地メディア評価二分「GKという仕事の宿命だ」

THE DIGEST編集部

2026.11.02

フルアム戦でオウンゴールをしてしまったGK鈴木彩艶。(C)Getty Images

フルアム戦でオウンゴールをしてしまったGK鈴木彩艶。(C)Getty Images

 現地10月31日に行なわれたプレミアリーグ第9節で、アストン・ビラがフルアムと1-1で引き分けた。連続無敗を5試合(3勝2分け)に伸ばしたビラだが、序盤のジョン・マギンのPK失敗(クロスバーをヒット)に加え、失点は相手のCKをGK鈴木彩艶がキャッチしそこねて落とした際にボールがゴールラインを割ってしまう痛恨のオウンゴールによるもの。下位相手のホームゲームで勝点2を落とした格好となった。

 今夏のビラ加入以来、称賛され続けてきた鈴木は、今回も至近距離のシュートに対して抜群の反射神経を発揮。片手で弾いてクリアするなど、セービングで幾度も見せ場をつくった。クラブ公式SNSから「ザイオンはワールドクラスだ」と賛辞を贈られたが、1回のミスで大きな代償を支払わせられることになった。ただ、ウナイ・エメリ監督は「誰もがミスを犯すが、GKのそれはより注目を集めることになる。しかし私は、彼が今日見せてくれたセーブについて話したい」と、守護神を擁護している(英紙『The Guardian』より)。

 現地メディアの報道では、やはり失点に直接つながったプレーが注目を集めた。『The Guardian』紙は、「シーズン序盤からの好調なパフォーマンスで称賛を集めていた鈴木は、アレックス・イウォビのヘディングシュートを防いだ直後、このナイジェリア代表MFが蹴ったCKで、相手から全くプレッシャーを受けていなかったにもかかわらず、信じられないことにボールを落とし、ゴールラインをわずかに越えさせてしまった」と伝えた。

『The Sun』紙は、「痛恨の大失態! 鈴木は結果的に、自らゴールラインの内側へボールを押し込んでしまった。試合を通じて素晴らしいプレーを見せていただけに悪夢のような瞬間となった」と綴り、「鈴木はプレミアリーグでオウンゴールを記録したビラのGKとして、史上6人目の選手となった。また、同クラブのGKによるオウンゴールは、2024年5月のリバプール戦でエミリアーノ・マルティネスが記録して以来」と報じている。

 一方、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、鈴木のミスだけでなく、失点やピンチを防いだ数々のプレーにも言及したうえで、指揮官の「素晴らしいプレーを見せたと思う。何度も好セーブを披露し、守備面で多くの仕事をしてくれた。だから、今回のようなミスをひとつ犯すことだってある。これもサッカーの一部だ」とのコメントを紹介した。

 
 ビラの地元総合メディア『Birmingham Live』は、10点満点の採点で及第点に満たない「5」止まりとしたが、寸評では「ビラが先制点を奪う少し前に見事なセーブを披露し、フルアムに先制を許さなかった。開始6分には、右サイドのマティ・キャッシュへパスを送り、ビラにとって最初のチャンスを生み出す起点となった」と攻守両面での際立ったプレーを称えた。失点場面については「痛恨のミスを犯し、同点ゴールを許してしまった。これもまた、GKという仕事の宿命だ」と振り返っている。

 ビラのクラブ専門メディア『AVF』は、「ミスをするまで、鈴木のパフォーマンスは良好だった。4本のシュートをセーブし、32本のパスを出したほか、8本のロングボールのうち5本を正確に味方へ届けた。さらに、タックルとクリアもそれぞれ1回記録している。しかし残念ながら、彼らしくない痛恨のミスでチームは勝利を逃すことになった。それでもエメリ監督が責めなかったのは、鈴木がこれまで継続して素晴らしいパフォーマンスを見せてきたからだろう」と、背番号1の貢献度に触れている。

 一方、鈴木に対して厳しい見解を示したのはサッカー専門サイト『Football365』だ。「鈴木に対して、あまり厳しい批判を浴びせないよう注意する必要はあるが、残念ながら、ビラの新たな正守護神として定着して以来、彼の能力に対する評価には、いささか誇張があったというのが実情だ」と指摘し、以下のように続けている。

「ここまでは非常によくやってきた。ただ、フルアム戦では全体としては称賛に値するパフォーマンスを披露しながら、現実を思い知らされるような場面を迎えた。パルマ時代の鈴木は、驚異的なプレーを見せる能力を持つ一方で、不安定なミスを犯すこともあるGKであることを示していた。いくつかの好セーブを披露する一方、痛恨のミスもしてしまう傾向があったのだ。そしてフルアム戦で、まさにそれが起きた」

 そして、「『Sky Sports』による試合後の分析で、(元イングランド代表GKの解説者)ロバート・グリーンは『鈴木はもう、二度とあんなミスはしないだろう』と語ったが、実際には再び同じようなミスを犯すかもしれない。マルティネスの後任として、鈴木がこれほど大きな移籍を果たしたことに対し、イタリアでは首をかしげる者もいた。イタリア人は以前にも、鈴木のこうしたプレーを目にしていたからだ。とはいえ日本代表GKは、今回のミスを振り払い、再び本来の軌道に戻らなければならない」と論じた。

構成●THE DIGEST編集部
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