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海外サッカー

【夏の移籍を超先取り展望】チェルシーは280億円を投じて陣容の大刷新へ?

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020.03.30

チェルシーの基本フォーメーション。(C)Getty Images

チェルシーの基本フォーメーション。(C)Getty Images

■2億ポンド前後の補強費を用意して陣容の大刷新へ
 
 20年夏は大刷新に動きそうだ。補強禁止だった19年夏に続き、その処分が解けた20年1月も新戦力獲得はゼロゆえ、そもそもの予算が豊富。さらにランパード監督の趣向に合わない主力や、バカヨコなどのレンタル組(2月下旬にFIFAが20年夏から22歳以上の海外向けローン売買を計8件に制限)などを一気に売り捌き、総額で2億ポンド(約280億円)前後の補強費を用意する構えだ。 

 最大の強化ポイントはGKだ。足技は巧みだがセーブ力の低いケパは、2月に入って控えに降格。とはいえ代役のカバジェロも正守護神クラスではなく、オブラクらワールドクラスを狙う。 

 またウイングはペドロ退団が濃厚で、さらに同じく契約切れのウィリアンも延長交渉が難航(クラブは2年を提示も、本人は3年を希望)。2月24日には早くもジイェフの加入を決めたが、さらにサンチョ争奪戦にも参戦する。 

 加えてM・アロンソとエメルソンが低調な左SB、絶対的な柱が不在のCBも、補強を視野に入れる。
 
◆最重要強化ポイント:セーブ力の高い新たな守護神

 理想はオブラクだろう。シュートストップ能力は今や世界屈指で、経験値も申し分がない。まずは3000万ユーロ+ケパでファーストオファーする意向だ。次善のターゲットは、ユーベがドンナルンマ獲得なら売りに出しそうなシュチェスニーか。シェフィールド・Uで台頭中のヘンダーソン、アヤックスのオナナも候補だが、実績的にやや不安が残る。

◆強化ポイント2:ウィリアンの後継者になりうるウイング

 サンチョは複数のプレミア勢&バイエルンが狙う超人気銘柄だが、プリシッチ獲得で築いたドルトムントとの太いパイプは利点。ランパードの強い意向もあり、1億ユーロ超えの投資も辞さない構えだ。4000万ユーロを投じて獲得を決めたジイェフは、現ウイング陣に不在のレフティー。逆足の右ウイングが主戦場になる。

◆強化ポイント 3:M・アロンソ&エメルソンに代わる左SBの主力

 アスピリクエタは守備で安定感抜群だが、右利きだけにビルドアップが淀みがち。やはり左SBには有能なレフティーが欲しいところだ。トップターゲットのチルウェルはレスターのポゼッションスタイルを支える実力派で、まさに適材だろう。

◆強化ポイント4:最終ラインを引き締めるワールドクラスのCB

 大黒柱が不在のCBは、クリバリ(ナポリ)がメインターゲット。熾烈な争奪戦を制することができるか。11~17年に保有権を持っていたアケー(ボーンマス)、ウパメカノ(RBライプツィヒ)も注視するが、とくに後者はまだ21歳だけに統率力には疑問が。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
 

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