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「中盤でのクオリティは脅威」先発予想の久保建英をアラベス指揮官が警戒!地元メディアは「ブラジル人のようにプレーする日本人」と称賛

THE DIGEST編集部

2020.09.30

地元メディアは「優れたサッカー選手というだけでなく、年齢の割に人間としても成熟している」と久保を評した。(C)Getty Images

 9月30日(現地時間)、ラ・リーガ第4節で、ビジャレアルはアラベスとホームのエスタディオ・デ・ラ・セラミカで対戦する。

 前節のバルセロナ戦では0-4とショッキングな惨敗を喫し、ファンの期待を大きく裏切ることになっただけに、このアラベス戦では内容の伴う結果を残して勢いに乗りたいところだ。

 そして、そのキーマンとなるかもしれない存在として注目を集めるのが、ここまで後半途中からの出場が続いている久保建英である。

 バルサ戦では、74分から出場しクオリティの高いプレーで見せ場を作ったことにより、ウナイ・エメリ監督の起用法への批判、そして久保のスタメン出場を求める声が日ごとに高まっている。

 それに同調するように、いくつかの現地メディアは先発予想の11人に久保の名前を挙げており、『MARCA』紙は、彼がチームに力を与える存在という意味を込めてか、「"ビタミン"クボ」と題した記事の中で、サムエル・チュクウェゼに代わって2列目の右サイドに就くと予想している。

 また同紙は、久保がバルサ戦や2節のエイバル戦(2-1で勝利)で傑出したプレーを披露していたこと、そしてエメリ監督も久保がいずれチームのキープレーヤーになると認めていると綴り、アラベスのパブロ・マチン監督の「中盤での久保のクオリティは脅威」というコメントも伝えた。
 
『El Periodico Mediterraneo』も久保のスタメン入りを予想しているが、彼の起用によってシステムをこれまでの4-4-2から4-2-3-1に変更する可能性があるとしている。

 同メディアはさらに、久保について「8歳で日本からバルセロナに渡ってきた彼には、サッカー選手として成長する以外の目標はない」とし、その能力について「ブラジル人のようにプレーする日本人」と形容。似たタイプとして、ビジャレアル出身のスター選手で、今シーズンよりカタールのアル・サードに新天地を求めたサンティ・カソルラを挙げ、「スキルフルで、試合に対する的確なビジョンを持ち、守備面も含めて戦術理解度が高い。そして両足が使える」ことが共通点だと述べた。また、「優れたサッカー選手というだけでなく、年齢の割に人間としても成熟している」と称賛している。

 このように、高い評価を受けるとともに、その将来にも大きな期待が寄せられている久保。アラベス戦でまたひとつステップアップを果たせるかどうかに注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部
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