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「マドリーは久保を呼び戻すべきだ」4戦連続ベンチスタートのエメリ采配に批判殺到!指揮官は「まだ途中の段階」と慎重な構え

THE DIGEST編集部

2020.10.01

エメリ監督は久保のパフォーマンスについて、「攻撃だけでなく、ポジショニングや守備でも良さを見せる必要がある」と語った。(C)Getty Images

 9月30日(現地時間)に行なわれたラ・リーガ第4節、ビジャレアルは3-1でアラベスを下して今季2勝目を飾った。

 この試合、久保建英は過去3試合同様、後半途中からの出場に終わっている。前節のバルセロナ戦、0-4と大敗を喫したビジャレアルの中で唯一、効果的なプレーを披露したことにより、にわかに先発起用を望む声が高まっていたが、ウナイ・エメリ監督の姿勢が変わることはなかった。

 15分間の出場時間において、久保はこれまでとは逆の左サイドで起用されたが、終始窮屈なプレーを強いられ、試合終了間際にドリブルでペナルティエリアに侵入してシュートを放った以外には、見せ場は作れずに終わった。

 バルサ戦から中2日という過密日程だったこともあり、多くの現地メディアも予想スタメンの中に久保の名を加えていた状況で、実際のメンバーが発表されると、SNSでは「久保はどこ?」「エメリはバルサ戦の後半を見ていなかったのか?」「レアル・マドリーは久保を呼び戻すべきだ」といったファンの非難の声が多く見受けられた。
 
 試合後、エメリ監督はアラベス戦を前に久保と話したことを明かし、彼の起用についての自分の考えを『AS』紙に明かしている。

「中盤の3つのポジションで起用したいと私が考えていることを、久保は分かっている。彼が最も得意としているのは右サイドだが、そこには(サムエル・)チュクウェゼもいるし、4-3-3ではジェラール(・モレノ)もいる。そのため、様々なポジションに適応することが必要だと話した。

 今日の試合は、左サイドでどれだけやれるかを試す良い機会だったが、輝きを放つまでのプレーには至らなかった。どのポジションにおいても、攻撃だけでなく、ポジショニングや守備でも良さを見せる必要がある。そういった意味で、久保はまだ途中の段階にいる」

「久保の果たした仕事には満足している」としながらも、完全な主力としての起用には慎重なエメリ監督。『MARCA』紙も「久保がいずれチームをリードする存在になると認めているが、まだ見極めの段階」とアラベス戦前の記事で綴っており、またSNSでは指揮官のスタンスに理解を示すファンの声も存在する。

 久保の起用をめぐる賛否両論は今後もしばらくは続くかもしれない。そして、試合のたびにエメリ監督は、説明(弁明?)を求められることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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