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海外サッカー

「全てが好きになった」新天地で充実の久保建英が語る、ヘタフェ、日本サッカー、東京五輪

THE DIGEST編集部

2021.01.29

久保は新天地に「すぐに溶け込むことができた」と語った。(C)Getty Images

久保は新天地に「すぐに溶け込むことができた」と語った。(C)Getty Images

 今冬にビジャレアルとのレンタル契約を解除し、ヘタフェに編入した久保建英。練習なしのぶっつけ本番で臨んだデビュー戦で2ゴールに絡んで勝利に大貢献するという幸先の良いスタートを切って以降、その歩みはここまで順調のようだ。

 主力としての責任と充実感を味わっている最中の19歳が、ヘタフェの公式サイトでインタビューに応えた様子が、1月27日から公開されている。

 まだ加入から20日も経っていないが、久保は「もうヘタフェには馴染んでいます。施設も良いし、スタジアムも。そして、そこでこのクラブで働く人々も……。まだ、十分に知ることはできていませんが、ここで見た全てのものが好きになりました」と、新天地への愛情を示した。

 そして、「とても陽気。みんなよく喋って交流を図っています。時々、喋りすぎなんじゃないのかと思ったりもするけど、それも気に入っています。僕やカルレス(・アレニャ)に対し、みんなとてもオープンで、大歓迎してくれたので、すぐに溶け込むことができました」と、ロッカールームの様子を明かしている。

 今季のラ・リーガについては、「以前見ていたラ・リーガの様相とは大きな違いがある」と語っているが、それは折り返し地点を過ぎた後でも、中位から降格圏にかけて「6勝点差の間に10チームがいる」混戦となっているからだ。ヘタフェ(13位)も参加しているこの混戦については、「全てのチームに強みと弱点があり、とても拮抗している」と印象を語った。
 
 自身のキャリアにも話はおよび、その成熟ぶりについて訊かれると、「若いうちにプロ選手になったことで、ピッチ内外で様々なことを学べました。日本では20代、30代の選手と一緒にプレーすることで、多くのことを教わりました」と回答。また、期待されることのプレッシャーについては、ポジティブに捉えているようだ。

「それは、良く捉えるようにしています。ラ・リーガでプレーする日本人は少なく、多くの選手がここでプレーしたいと願う中で、自分がやれていることは、とても良いことだと思います。責任というよりは、自分では要求と捉えています。信頼や期待を受けた分、それを結果や試合のパフォーマンスで返さなければなりません」

 日本サッカーについては、「まだ強豪国ではないですが、そうなりたいと願い、ラ・リーガやプレミアリーグにインスパイアされてより良くなろうと努力しているところです。その中で、自分のような経験をできる選手は多くはないので、この利点を活かしながら、代表チームの強化に貢献したい。それは、サッカー連盟やJリーグにとってもポジティブなこと」と、自身の役割についても説明している。

 そして、1年の延期を経て、現在、開催の有無が注目されている東京五輪にも言及。「開催国として出場するなんて、特別な機会であり、人生で一度あるかないか」としながらも、コロナ禍の状況を鑑みて「最も大事なのは安全。我々は待つしかありません。もし大会が開催されるなら、最高のレベルを見せられるように準備をしておきます。招集されれば、ベストを尽くします」と語った。

 19歳にして、多くのものを背負ってプレーする久保。しかし、これを重荷と捉えずに楽しむ彼の今後のキャリアが、どれほど輝かしいものとなるかが非常に楽しみである。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保のインターセプトから生まれたヘタフェの衝撃18秒弾!

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