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海外サッカー

「誰もがメリットを得る」移籍の南野拓実、デビュー戦のベンチスタートを指揮官が示唆?古巣ファンからは惜別の声

THE DIGEST編集部

2021.02.04

南野は6日に行なわれるニューカッスル戦でデビューすることになりそうだ。(C)Getty Images

南野は6日に行なわれるニューカッスル戦でデビューすることになりそうだ。(C)Getty Images

 冬の移籍市場最終日に滑り込みで、リバプールからサウサンプトンへレンタル移籍した南野拓実。これに対する人々の反応は様々であるが、共通するのは、新天地では出場機会を得られやすいだろうというポジティブな予測である。

 英国メディア『HITC』は、両クラブ間の契約に南野の出場時間(試合数)によって支払額が変動するという条項が含まれていると明かし、財政的に「互いにメリットを得る契約」と綴っているが、それはテクニカルな部分でも同様だと見られている。

 リバプールの専門メディア『LIVERPOOL.COM』は、「南野はサウサンプトンで成功を収める可能性がある。憶測ではなく、盲目的な希望でもない。この移籍は、関係する選手、クラブ全てにとって理に適ったものであり、リバプールにとっては試合出場を重ねることで自信を得た南野を再び迎えることができ、サウサンプトンはクオリティーの高い選手、それによる層の厚みを手に入れられる」と断言する。

 プレッシングサッカーを信奉するラルフ・ハーゼンヒュットル監督の下、「若々しいルックスの26歳は、キャリアの最盛期に近づく中で戦術教育を受けてステップアップできる」と同メディアは綴るが、彼が昨年のチャンピオンズ・リーグのミッティラン戦でチーム最多のプレッシング回数を記録するなど、すでに素質を備えていることも付け加えた。

 ポジションについては、「セインツ」がFWシェーン・ロングをボーンマスにレンタルしたことで、南野を前線に置かれる可能性を示唆した他、ザルツブルク時代の彼のボスだったジェシー・マーシュ監督の「南野は(リバプールの)ロベルト・フィルミーノの役割を果たせる」「ビルトアップの能力に秀でているため中盤でもプレーできる」という分析も紹介している。
 
「南野は、この見た目の一歩後退(レンタル)が、大きな飛躍に繋がることを望んでいる」と同メディアは記事を締めており、まずその一歩となるサウサンプトンでのデビュー戦がいつになるのかが気になるところだ。

 0-9で敗れたプレミアリーグ第22節のマンチェスター・ユナイテッド戦には登録が間に合わなかった南野だが、6日に行なわれるニューカッスル戦で26歳の日本人は新天地デビューを飾ると見られている。そして英国メディア『Chronicle Live』は、「ハーゼンヒュットル監督は南野について、先発ではなく、ベンチからのスタートとなることをほのめかした」と報じている。

 前節の大敗を受け、チームの改善が求められる中での出場が見込まれる南野には少なくない注目が集まるはずだが、彼の“一時離脱”を惜しんだリバプールからも視線は注がれるだろう。奇しくも彼らのチームは、アンフィールドでバーンリー相手に実に39年ぶりの敗北(0-1)を喫しており、専門メディア『Hampshire Live』はSNSに上がったレッズ・ファンの嘆きを幾つか紹介している。

「リバプールには南野が必要のようだな。アハハハ」
「今こそ、なぜ南野が放出されたのか考えないと」
「なぜ南野がレンタルされ、(ディボック・)オリギがキープされたのか?」
「南野がいたなら……」
「ベストプレーヤーのひとりを放出した結果がこれだ」

 南野には、次はピッチ上でのプレーで、自身の不在をリバプール・ファンに寂しがらせてもらいたいものである。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】南野拓実がプレミア初得点を挙げたクリスタルパレス戦の全ゴールハイライト

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