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海外サッカー

「ジダンから求められていない」「甘やかされている」久保建英の現状に複数のマドリー専門メディアが懸念!

THE DIGEST編集部

2021.03.01

ヘタフェでも本領を発揮しきれずにいる久保を“保有元”はどう見ているのか。 (C) Getty Images

ヘタフェでも本領を発揮しきれずにいる久保を“保有元”はどう見ているのか。 (C) Getty Images

 ラ・リーガ第25節のバレンシア戦、久保建英は4戦連続でベンチスタートとなり、ホセ・ボルダラス監督から与えられたプレー時間は過去最短の5分間……。チームが7試合ぶりの快勝を飾ったこともあり、この日本人選手の立場は、ますます微妙なものとなっている。

 ここ数試合、ピッチに立ってからは短い時間の中で攻撃を活性化させ、見せ場を作ったりもしているが、堅実な路線に原点回帰した指揮官を翻意させるには至っていない。

 ビジャレアルでのウナイ・エメリ監督の「ヨーロッパリーグ要員」的な扱いに不満を抱き、真の主力としての扱いを求めてヘタフェ(欧州カップ出場権はなくコパ・デル・レイも早期敗退)に編入したにもかかわらず、結果的にはより厳しい状況に自らを追い込む結果となってしまった。

 そんな苦境の19歳に対し、彼の保有元であるレアル・マドリーの専門メディアの幾つかが言及。両者の懸念や、未来の展望などを報じている。

 日夜、マドリーのあらゆる情報を発信している『Defensa Central』は、久保がマジョルカで見せていたようなクオリティーの高いパフォーマンスをビジャレアルやヘタフェでは披露できず、ストレスを感じ始めるとともに、来季よりマドリーでプレーするという夢が困難さを増してきていることを心配していると綴った。

【動画】久保建英も奮闘したバレンシア戦のハイライトはこちら
 マドリーの3つのEU圏外枠は全て埋まっているものの、ヴィニシウス・ジュニオールが間もなくスペイン国籍を取得することで1枠が空き、これに久保が収まるという展望があったが、久保はジネディーヌ・ジダン監督によってこれを拒まれることを恐れているという。

 マドリーとバルセロナのスペイン2大クラブを取り上げている『Madrid-barcelona.com』も同様の論調を展開しており、こちらは「ヘタフェですら目立てない久保は甘やかされている」という厳しい見出しの記事で、「明らかなのは、ジダン監督がマルティン・ウーデゴー(アーセナル)とブラヒム・ディアス(ミラン)の復帰を希望しているということだ」と、久保の懸念が現実のものとなりつつあることを指摘している。

 久保自身については「向こう10年間のスターとしてマドリーに到来したが、ここまで期待には応えていない」と厳しく評し、「フィジカルの強さの欠如が監督からの信頼を失わせることの繰り返し」と原因を挙げた。

 一方、『diario Madridista』は、久保の現状を「選手として成長するのに正しい場所を見つけられないでいる」とネガティブに表現するも、マドリーは久保への信頼を失っていないと主張。「マジョルカ時代のように、最高の久保を再び見せてくれると信じている」と綴っている。

 このように、マドリーにおける久保の未来に対する見方は様々だが、そこに今季残りの試合での出来が大きな影響を及ぼすのは間違いないだろう。その才能で苦境の中から道を切り拓いていく強さを、日本の少年は見せることができるか。

構成●THE DIGEST編集部
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