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海外サッカー

「彼とは2回しか話さなかった」デ・ブルイネがモウリーニョとの“最終面談”の内容を赤裸々告白「僕は売ってくれと…」

THE DIGEST編集部

2021.03.07

マンチェスター・Cで絶対的地位を確立したデ・ブルイネは周囲から“失敗”の烙印を押されたチェルシー時代を振り返った。 (C) Getty Images

マンチェスター・Cで絶対的地位を確立したデ・ブルイネは周囲から“失敗”の烙印を押されたチェルシー時代を振り返った。 (C) Getty Images

 2位マンチェスター・ユナイテッドに勝点12差をつけ、首位を独走するマンチェスター・シティ。ジョゼップ・グアルディオラ政権5年目を迎え、指摘されていたマンネリ化を克服したチームは、再び覇を唱えようとしている。

 昨シーズンのプレミアリーグで勝点18差を付けられたリバプールに対する「痛快なリベンジ」を果たそうとしているペップ・シティにあって、絶対軸として君臨するのが、ケビン・デ・ブルイネだ。

 現在29歳のベルギー代表MFは入団6年目で、まさにキャリアの最盛期を迎えている。今シーズンは、ハムストリングを痛めて約1か月間の離脱をする時期もあったが、プレミアリーグでは11アシストをマーク。昨シーズンに記録したイングランドのトップリーグ最多アシスト(20)の更新も射程圏内に捉えている。

 そんなデ・ブルイネだが、かつてプレミアリーグで失敗を経験していた。今から8年前に21歳で加入したチェルシー時代だ。

 当時のジョゼ・モウリーニョ監督から重宝されずに14年1月にヴォルフスブルクへの完全移籍を決断したデ・ブルイネは、満足に活躍ができなかったチェルシー時代について、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、「自分にはチャンスが来ないと思った」と振り返っている。

「あの時は自分がやり直せると感じる状況に向かうことが最善の決断だった。今みたいになると思っていたか? そうは思えなかったね。当時はキャリアで最悪の状態だったからだよ。8年後にシティやワールドカップなんかでプレーすることになるとは考えられなかった」
 
 さらに英国メディアで不仲説も囁かれたモウリーニョとの関係性について、「色々と言われているけど、常に真実は彼とは2回しか話さなかったということしかない」と赤裸々に告白。退団直前に指揮官と個人面談に臨んでいたことも明かした。

「ジョゼは1月の移籍市場が空く前に、僕をオフィスに呼んだ。そして書類を前にした彼は『1アシスト、0ゴール。リカバリー10回』と言った。彼が何を言いたいのかを理解するのに少し時間がかかったよ。その後、彼は他の攻撃陣たちのスタッツを読み上げ始めた。ウィリアン、オスカール、マタ、シュールレはどうだとか。誰かは5ゴール、10アシストとかね。

 ジョゼは僕が何かを言うのを待っているような感じだった。でも僕は『彼らは15~20試合プレーした。僕は3試合だけだ。だから、違いますよね?』と言ったよ。正直だったんだ。それで僕は『このクラブは僕を本当に望んでいないと感じる。僕はプレーがしたい。むしろあなたに僕を売って欲しい』とハッキリと言ったんだ」

 当時の指揮官の意向で、デ・ブルイネを手放すことになったチェルシー。彼らはいま、マンチェスター・Cで活躍を続ける現代サッカー最高とも称されるようになった天才MFの姿に何を想うだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】圧巻だった2019-20シーズンのデ・ブルイネのハイパフォーマンス
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