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海外サッカー

唯一の2部降格以来67年ぶりの大不振! 勝てなくなったリバプールにOBたちも嘆き節「ロッカールームに問題がある」

THE DIGEST編集部

2021.03.08

泥沼から抜け出せないリバプール。その体たらくに批判的な声が相次いでいる。(C)Getty Images

泥沼から抜け出せないリバプール。その体たらくに批判的な声が相次いでいる。(C)Getty Images

 昨シーズンの覇者が泥沼から抜け出せずにもがいている。

 現地時間3月7日に開催されたプレミアリーグ第27節で、本拠地アンフィールドにフルアムを迎えたリバプールは0-1のは敗北を喫した。前半終了間際の45分にマリオ・レミナに先制弾を決められると、虎の子の一点を最後まで守り切られてしまった。

 これでアンフィールドでは6連敗となった。リバプールにとっては、クラブ史上唯一の2部降格となった1953-54シーズン以来67年ぶりの出来事である。

 今年1月のバーンリー戦(プレミア第18節)まで68戦無敗を維持してきた“要塞”で勝てなくなったレッズ。シフトチェンジしていた来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得という目標の達成も雲行きが怪しくなってきた。

 ユルゲン・クロップ監督が「今は本当に厳しい結果が続いている」と語るほど、王者は危機的状況にある。英メディア『WhoScored.com』によれば、2021年に入ってオープンプレーからゴールを奪っていないチームは、欧州5大リーグでリバプールとディジョン(リーグ・アンで最下位)だけだという。

 そんなリバプールに対して、周囲の風当たりも強くなってきた。元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガー氏は英衛星放送『Sky Sports』で、古巣の大不振を次のように分析する。

「昨シーズンの今頃はもちろん、マンチェスター・シティを猛追していた一昨年でさえ、ゴールはしっかり決めていた。クロップは自分のチームのことを『メンタリティーモンスター』と呼んでいたし、それは誰も認めるところだ。だが今の彼らは、『メンタリティーチビ』だ。ちょっとした逆境が起きると、試合で後手に回る。クロップのチームはこの3、4か月の間、どんな問題に対しても上手く対処できていない」
 
 さらに80年代の黄金期を知る元リバプールのグレアム・スーネス氏は、「彼らの中に次なる挑戦へ立ち向かわなかった選手たちがいる」と糾弾した。

「大きなタイトルを手にすると、満足感を得た選手たちは一度止まってしまう。それ自体は仕方がない。1週間、いや、2週間ぐらいは休むべきだ。しかし、ビーチで横たわっている時に今後の課題を考えなきゃいけないんだ。

 私は今のリバプールの選手たちの何人かはそれをしてこなかったと思う。『今を楽しもう』と慢心してしまったんだ。その影響は計り知れないよ。ユルゲン・クロップがなぜ苦しんでいるのか。ロッカールームに問題を抱えているからだと思う」

 OBたちからも厳しい指摘を受けるマージーサイドの名門。3ポイント奪取が必須となる次節は、難敵ウォルバーハンプトンと敵地で対戦するが、はたして――。

構成●THE DIGEST編集部
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