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海外サッカー

「ジダンの下では拷問を。モウリーニョとは…」ベイルに“完全復活”の兆しアリ! ウェールズの至宝が見せる変化【現地発】

スティーブ・マッケンジー

2021.03.15

復調傾向にあるベイル。そのパフォーマンスは見違えるようにキレが増している。 (C) Getty Images

復調傾向にあるベイル。そのパフォーマンスは見違えるようにキレが増している。 (C) Getty Images

 私はいま、トッテナム・ホットスパーのある選手に注目している。昨夏にマドリードから8年ぶり戻ってきたウェールズ代表FWのガレス・ベイルだ。

 周知の通り、彼は少し前まで世界最高の選手の一人と考えられていた選手だ。しかし、相次ぐ怪我などによってコンディションを落とし、ここ数年は精彩を欠いていた。

 そんな『ウェールズの至宝』が復調の兆しを見せているのだ。現在31歳となったベイルに、かつてのヤングスターの面影はないが、直近の公式戦6試合で5ゴールを叩き出し、今シーズンの開幕当初に漂っていた「彼はもう終わってしまったのか」という空気を取り払わんばかりの仕事ぶりなのだ。

 彼の好調ぶりは、現地時間3月14日に行なわれたアーセナルとの「ノースロンドン・ダービー」の一挙手一投足からも見て取れた。試合前のウォーミングアップから、何かを楽しむかのような笑顔を浮かべたベイル。その柔らかな表情は精神的余裕の表れであり、レアル・マドリー時代との大きな変化と言えるだろう。

【動画】ジダンへの反抗!? マドリー時代にベイルが見せた問題行動はこちら
 軋轢も指摘されたジネディーヌ・ジダンの下でプレーした頃の彼は、まるで拷問を受けているかのうように表情が強張っていた。しかし、「お前は終わりたいのか?」と発破をかけられたというジョゼ・モウリーニョに対しては、まったく態度が違う。プレー中に懸命に走っている姿を見ても、その関係性は一目瞭然だ。

 今のベイルのパフォーマンスは、親に咎められるまで何時間だろうとボールを蹴り続けるサッカー少年のようにも見える。その情熱をたぎらす振る舞いは、間違いなくここ数年になかったものだ。先述のアーセナル戦で57分に交代を命じられた彼が、不満げな表情を見せたのも、私にはむしろ好印象さえ抱かせた。

 アーセナルに1-2と敗れた結果は、トッテナムにとって厳しいものとなったが、ベイルを取り巻く空気はポジティブだ。対峙した相手の左SBキーラン・ティアニーの対応に追われ、本領こそ発揮できなかったものの、常に「ガレス、そうだ! それでいい」と声をかけたモウリーニョも手応えを掴んでいることだろう。
 
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