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海外サッカー

セビージャが狙う南野拓実、今夏の売却は「時期尚早」と英記者が猛反対!「そもそも、今すぐ売ったところで…」

THE DIGEST編集部

2021.03.22

セビージャは南野とシャキリの“二枚獲り”を狙っているという。(C)Getty Images

セビージャは南野とシャキリの“二枚獲り”を狙っているという。(C)Getty Images

 今冬にリバプールからのレンタルでサウサンプトンに加入した南野拓実。ここまでプレミアリーグで2ゴールを記録している日本人アタッカーの来季以降の去就が、注目を集めている。

 スペインメディア『La Razon』が先月に続いて、ラ・リーガの強豪セビージャが南野の獲得を狙っていると報道。今回は彼だけでなく、リバプールでレギュラーポジションを獲得できずにいるジェルダン・シャキリとの“二枚獲り”で、2人合わせて2500万ユーロ(約31億円)の移籍金を準備し、敏腕SDのモンチがすでに動いているという。

 モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノによる強力3トップなど、ワールドクラスの陣容が揃う中で、同メディアは南野、シャキリともに、来季以降もリバプールには「居場所はない」と見ているが、ある英国のジャーナリストはこの判断を「時期尚早」として、南野の移籍に反対している。

 フリーランスのサッカージャーナリストで、数々の媒体に寄稿しているダニエル・オーム氏は、専門メディア『FOOTBALL FANCAST』の中で「南野がリバプールに到来してからまだ1年余りであるにもかかわらず、早くもアンフィールドからの恒久の離脱という噂が付いて回っている」と綴り、セビージャからの関心を紹介して、以下のように持論を展開した。
 
「リバプールではまだ最高の時間を過ごしていない南野を、これほど早い段階で手放すのは明らかな間違いだ。最初のシーズンでは苦労したが、今季はここまで公式戦で6つのゴールを決め、2つのアシストを記録。これはそれほど悪い数字ではないし、シャキリやアレックス・チェンバレンよりも優れている」

「ようやくプレミアリーグに慣れてきたところで彼をカットするのは時期尚早である。そもそも、彼を今すぐ売ったところで、クラブが莫大な経済的利益を得るわけではない。それに、南野に支払われている報酬は、シャキリ、チェンバレン、ジェイムズ・ミルナーよりも少なく、クラブにとって大きな負担とはなっていないのだ」

「昨冬の加入時にユルゲン・クロップ監督から絶賛された日本人が、それから14か月程度で放出される可能性は低いと思うが、とにかく南野はまだ十分な可能性を残しており、今彼をリバプールから離脱させてはならない」

 このように彼を必要な戦力として捉えての意見がある一方で、チーム改革、そしてブレイク中のノルウェー代表FWアーリング・ハーランドをドルトムントから獲得するための資金調達として、南野を含めたバックアップをまとめて売却するべきという主張もある。

 リバプールがいかなる判断を下すのかが気になるところだが、今季の残りシーズンで南野がいかなるパフォーマンスを発揮するかも、その判断に大きな影響を及ぼすことだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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