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「冗談じゃなく大虐殺だった」“闘将”キーンの若手潰しを元マンU若手戦士が激白!「あのファーガソンですら…」

THE DIGEST編集部

2021.04.15

圧倒的なキャプテンシーを誇ったキーン。だが、その激しすぎる闘争心は時に味方からも恐れられた。(C)Getty Images

 サッカー界随一の強面として名高い、元アイルランド代表MFのロイ・キーン。マンチェスター・ユナイテッドの黄金期を支え、名将アレックス・ファーガソンが認めたほどのキャプテンシーを誇るこのレジェンドの逸話は、挙げはじめたら切りがない。

 そして今回、また新たなエピソードが明らかにされた。証言したのは、元マンチェスター・Uのジョナサン・グリーニングだ。

 1998年夏に地元クラブのヨーク・シティから引き抜かれ、19歳で名門の扉を叩いたグリーニング。イングランドの世代別代表にも名を連ねた有望株を待っていたのは、プレミア屈指のタフガイが見せた衝撃的なプレーだった。

 英紙『Irish Mirror』によれば、グリーニングは個性豊かなタレントが集う当時のマンチェスター・Uにあって「ロイ・キーンはとくに恐ろしいと感じた」という。

「いろんな個性が揃っていて、日頃から激しい競争を繰り返していた。とくに金曜日だね。若手とベテランが分かれて紅白戦をしていたんだ。ピッチの半面を使った、狭いエリアの中でバチバチに削り合うものだった。そしてある時、ロイ・キーンがマーク・ウィルソンっていうユース上がりの若手をブッ潰したんだ。あれは忘れられないね」

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 ティーンエージャーだったグリーニングに衝撃を与えたキーンの"ラフプレー"に「普段からほとんど動じないサー・アレックス・ファーガソンですら練習を止めた」というのだから驚きだ。

 のちにミドルスブラやWBAなどを渡り歩いたグリーニングは、さらにこう続ける。

「リーグ戦の前日の練習だったけど、そのミニゲームで勝てなかったらキーンは怒り狂って、チームメイトと取っ組み合いにもなった。その中にはスールシャール(現マンチェスター・U監督)もいたよ。ただ、とくにウィルソンに対するあの日のタックルは酷くて、ファーガソンは『今日はもうおしまいだ! なにやってる! 終わりだ!』と叫んでいたよ。本当に冗談じゃなく、大虐殺だったからね」

 血気盛んで、ファーガソンに「彼は時にチームを支配する」と言わしめたキーン。十代の若手にとっていかに恐ろしい存在だったかは、想像に難くない。

構成●THE DIGEST編集部
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