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ハーランド父を引退に追い込んだ“殺人タックル”をキーンが追想!「傷つけにいったのか? そうだ」

THE DIGEST編集部

2021.06.11

ハーランドの父(奥)と激しいバトルを繰り広げたキーン(手前)が20年前のプレーに対する想いを包み隠さずに振り返った。(C)Getty Images

ハーランドの父(奥)と激しいバトルを繰り広げたキーン(手前)が20年前のプレーに対する想いを包み隠さずに振り返った。(C)Getty Images

 元アイルランド代表MFのロイ・キーンは、あのアレックス・ファーガソンが認めたほどの絶対的なリーダーだった。

 90年代のプレミアリーグで覇を唱えたマンチェスター・ユナイテッドにあって、その存在はまさに異質。デイビッド・ベッカムら若手たちに多大なる影響を及ぼしたと言われるキーンのキャプテンシーは、時に味方ですらも狼狽えるほどの凄みがあった。
【動画】ハーランド父に対するロイ・キーンの「報復殺人タックル」はこちら

 93年から05年の夏に退団するまでレッドデビルズの中軸であり続けた一方で、その気性の荒さが裏目に出ることもしばしばあった。01年4月21日のマンチェスター・シティとのダービーで、アルフ・インゲ・ハーランドの膝に見舞ったレイトタックルもその一つだ。

 今をときめくアーリング・ハーランド(現ドルトムント)の父が、「あれからフルマッチを戦うのが難しくなった」と引退を余儀なくされた“殺人タックル”は、倒れ込む相手を罵り続けたキーンの振る舞いも含めて、「プレミアリーグ史上最もレッドカードに値するプレー」(英紙『The Sun』)と語り継がれてきた。

 しかし、20年の時が過ぎても、キーンに謝罪の想いはないようだ。現地時間6月9日、英衛星放送『Sky Sports』の番組に出演したレジェンドは、「絶対に謝るつもりはない」と強調した。

「言わせてもらえば、ピッチ上でやったことで後悔したことはひとつもないんだ。一切ね。退場になって、チームを失望させたかもしれないがね。彼との件で言えるのは、私は人々との闘いの中にいた感じだったということだ。関係のない人間が私を痛めつけにきたんだ」
 
 97年に当時リーズでプレーしていたハーランドからタックルを受け、前十字靭帯損傷の大怪我を負っていたキーン。ゆえに本人にとってみれば、正当な理由のある報復だったのかもしれない。さらに「選手を傷つけに行ったのか? そうだ」と続けたキーンは、悪びれる様子もなく淡々と話し続けた。

「私は自分の人生で一度たりとも選手を怪我させようと狙ったことはない。だが、選手を痛めつけようとしたかを言われれば、やったよ。中盤でボールに向かっていけば、誰かが怪我をする可能性は大いにあるんだよ。あれについては、とにかく謝るつもりはない」

 やや矛盾しているように思える一連の発言だが、キーンにハーランドとの衝突に後ろめたさはないようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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