海外サッカー

「エンドウもまた候補になりうる」本人不在も遠藤航がシュツットガルト新主将に就任か。現地紙の懸念は言語面?

THE DIGEST編集部

2021.07.21

ドイツで実力を増す遠藤。東京五輪でも存在感を見せられるか。(C)Getty Images

 日本代表MF遠藤航の所属するドイツ1部シュツットガルトは、新シーズンに向けた準備を進めている。遠藤自身は、東京五輪の代表チームにオーバーエイジで招集されており不在だが、今夏にジュビロ磐田からやってきた伊藤洋輝らも加わり、プレシーズンキャンプはすでにスタートしている。

 そしてキャンプと同時に進行中なのが、新キャプテンの選定だ。昨年までキャプテンマークを巻いていた元ドイツ代表MFゴンサロ・カストロは、契約満了で退団しており、シュツットガルトは新たなリーダーを見つける必要がある。ドイツの大衆紙『Bild』は、遠藤がその有力候補だと伝えた。

 記事によると、シュツットガルトのスヴェン・ミスリンタットSDは、アームバンドの行方に関して、「エンドウもまた候補になりうる」とした上で、「(代表チーム帯同で)彼がいないうちは決められない」とコメント。その一方で、今週中にキャプテンを決める予定であることを明らかにしていたペッレグリーノ・マタラッツォ監督は、SDの発言を否定。「エンドウがいるかいないかは、そのポストとは関係ない」と語り、合流前の遠藤のキャプテン就任にも含みを残したという。
 
 また同メディアは、もう一人のキャプテン候補として、「固い岩」ヴァルデマール・アントンの名前を挙げている。アントンは昨季公式戦34試合に出場した2年目のCBで、36試合に出場した3年目の遠藤とともに、昇格チームの9位躍進を支えた。「遠藤か?アントンか?」と問うた上で、言語面のハンディを考慮し、ウズベキスタン生まれのドイツ人であるアントンに分があると伝えた。

「エンドウと違って、アントンには言葉の壁がない。日本人のエンドウは、不完全な英語しか喋れない」

 とはいえ、昨季は6試合でゲームキャプテンを任されていた遠藤。果たして指名はあるのだろうか。日本人で言えば、フランクフルトの長谷部誠も昨季後半からはキャプテンを務めており、来季は浦和レッズ出身の2人が、ブンデスリーガでそろって重責を担う可能性もある。リーダーとしてチームを牽引する姿に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部