ついに東京オリンピックが開幕し、U-24男子日本代表にとっても金メダルに向けての厳しい挑戦が始まった。
森保一監督率いるチームのアドバンテージは開催国であることだけでなく、強豪国に劣らぬタレント揃い陣容も前評判の高さに一役買っている。なかでも、注目を集めている選手のひとりが、レアル・マドリーに籍を置く20歳のエース、久保建英だ。
普段、主戦場としているスペインのメディアは、大会の注目すべき選手のひとりとして彼を取り上げており、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、ブラジルのダニエウ・アウベス、フランスのアンドレ=ピエール・ジニャク、スペインのペドリ、メキシコのディエゴ・ライネスとともに選出した久保について、「マドリーのアタッカーにとって、そのクオリティーとリーダーシップを地元で示す絶好のチャンス。国を代表し、誇りを持って戦う要素を備えている」と期待を寄せた。
一方、同じマドリードのスポーツ紙『AS』は「東京五輪に出場する偉大な20人のサッカー選手」のひとりとして久保に言及。「テストマッチにおいて優勝候補であるスペイン相手にその力を示した開催国・日本を、マドリーの選手が牽引する」と記述。なお、アジア人で選出されたのは、彼と韓国のイ・ガンインの2人だけである。
アメリカでは大手紙の『The Washington Post』では、「東京五輪のサッカー競技について知っておくべきこと」という記事の中で、男子サッカーの優勝候補筆頭にスペイン代表を挙げ、注目すべき選手としては、ガブリエウ・マルチネッリ(ブラジル)、D・アウベス、フロリアン・トバン(フランス)、ライネスと並んで、久保の名前が紹介された。
そして、メキシコの歴史ある日刊紙『El Siglo De Torreon』は、「他の選手よりも際立ったプレーを見せる5人のスター」として、ペドリ、D・アウベス、フランク・ケシエ(コートジボワール)、ライネスとともに選出。「すでにマドリーという偉大なクラブに在籍しているが、さらなる高みに達することが求められる。昨季はビジャレアル、ヘタフェへのレンタルで厳しい時を過ごした彼は、母国での大会で良いプレーを見せて、キャリアの“再起動”を狙っている」と綴り、さらに以下のように続けている。
「マドリーが久保を五輪に参加させたということは、EU枠の問題で来季もレンタルプレーヤーとしてのキャリアが続くことを意味する。そして五輪は、ハイレベルなボール捌きを見せる彼に興味を示すクラブにとって、その力を見定める場となる」
五輪の注目選手である久保は、クラブレベルにおいてはその去就が関心の的となっており、スポーツ専門チャンネルの『ESPN』も、ガレス・ベイル、ルカ・ヨビッチ、ダニ・セバージョス、ヘスス・バジェホ、マルティン・ウーデゴーとともに、久保の来季について展望。こちらもやはり、3度目のレンタルが確実とされ、新たな行先を探す彼にとって「東京五輪は最高の“ショーケース”である」としている。
五輪でのメダル獲得、さらにその先の彼のキャリアにも思いを馳せながら、背番号7のプレーを注視したい。
構成●THE DIGEST編集部
森保一監督率いるチームのアドバンテージは開催国であることだけでなく、強豪国に劣らぬタレント揃い陣容も前評判の高さに一役買っている。なかでも、注目を集めている選手のひとりが、レアル・マドリーに籍を置く20歳のエース、久保建英だ。
普段、主戦場としているスペインのメディアは、大会の注目すべき選手のひとりとして彼を取り上げており、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、ブラジルのダニエウ・アウベス、フランスのアンドレ=ピエール・ジニャク、スペインのペドリ、メキシコのディエゴ・ライネスとともに選出した久保について、「マドリーのアタッカーにとって、そのクオリティーとリーダーシップを地元で示す絶好のチャンス。国を代表し、誇りを持って戦う要素を備えている」と期待を寄せた。
一方、同じマドリードのスポーツ紙『AS』は「東京五輪に出場する偉大な20人のサッカー選手」のひとりとして久保に言及。「テストマッチにおいて優勝候補であるスペイン相手にその力を示した開催国・日本を、マドリーの選手が牽引する」と記述。なお、アジア人で選出されたのは、彼と韓国のイ・ガンインの2人だけである。
アメリカでは大手紙の『The Washington Post』では、「東京五輪のサッカー競技について知っておくべきこと」という記事の中で、男子サッカーの優勝候補筆頭にスペイン代表を挙げ、注目すべき選手としては、ガブリエウ・マルチネッリ(ブラジル)、D・アウベス、フロリアン・トバン(フランス)、ライネスと並んで、久保の名前が紹介された。
そして、メキシコの歴史ある日刊紙『El Siglo De Torreon』は、「他の選手よりも際立ったプレーを見せる5人のスター」として、ペドリ、D・アウベス、フランク・ケシエ(コートジボワール)、ライネスとともに選出。「すでにマドリーという偉大なクラブに在籍しているが、さらなる高みに達することが求められる。昨季はビジャレアル、ヘタフェへのレンタルで厳しい時を過ごした彼は、母国での大会で良いプレーを見せて、キャリアの“再起動”を狙っている」と綴り、さらに以下のように続けている。
「マドリーが久保を五輪に参加させたということは、EU枠の問題で来季もレンタルプレーヤーとしてのキャリアが続くことを意味する。そして五輪は、ハイレベルなボール捌きを見せる彼に興味を示すクラブにとって、その力を見定める場となる」
五輪の注目選手である久保は、クラブレベルにおいてはその去就が関心の的となっており、スポーツ専門チャンネルの『ESPN』も、ガレス・ベイル、ルカ・ヨビッチ、ダニ・セバージョス、ヘスス・バジェホ、マルティン・ウーデゴーとともに、久保の来季について展望。こちらもやはり、3度目のレンタルが確実とされ、新たな行先を探す彼にとって「東京五輪は最高の“ショーケース”である」としている。
五輪でのメダル獲得、さらにその先の彼のキャリアにも思いを馳せながら、背番号7のプレーを注視したい。
構成●THE DIGEST編集部