日本代表

冨安健洋は東京五輪で最も価値の高い右SB?独メディアの「市場価格順ベストイレブン」に選出!

THE DIGEST編集部

2021.07.23

冨安は初戦の南アフリカ戦を欠場。次戦ではスタメンで起用されるか。(C)Getty Images

 開幕した東京オリンピックで初の金メダル獲得を目指すU-24男子日本代表。非常に険しい道のりとなるだろうが、開催国は欧州のトップリーグでプレーする選手を複数擁することもあり、高い前評価を得ている。

 とはいえ、世界15か国から集った各チームには、スーパースター候補、すでに世界的な名声を手にした選手も多く含まれている。ドイツの専門メディア『Transfer Markt』は独自の基準で弾き出した市場価格の順に、今大会の出場選手をランク付け。その10傑に日本人選手は入らなかった。

 最も上位にランクインしたのは、2000万ユーロ(約26億円)の冨安健洋で22位。後には1500万ユーロ(約19億5000円)で32位の久保建英、1000万ユーロ(約13億円)で49位の遠藤航が続いている(50位まで発表)。

 一方、同メディアは各ポジションで最も市場価格の高い選手による「ベストイレブン」も選出。ここでは、冨安健洋が右SBとして名を連ねており、このポジションにおいて彼がいかに高い評価を得ているかが、こうした数字の上でも示されたと言えよう。なお、陣容は以下の通りである。

GK:ウナイ・シモン(スペイン)/2000万ユーロ
右SB:冨安健洋(日本)/2000万ユーロ
CB:ジエゴ・カルロス(ブラジル)/4500万ユーロ
CB:パウ・トーレス(スペイン)/5000万ユーロ
左SB:マルク・ククレジャ(スペイン)/2000万ユーロ
守備的MF:フランク・ケシエ(コートジボワール)/5500万ユーロ
守備的MF:ミケル・メリノ(スペイン)/4000万ユーロ
右MF:ダニ・オルモ(スペイン)/5000万ユーロ
中央MF:ペドリ(スペイン)/8000万ユーロ
左MF:ミケル・オヤルサバル(スペイン)/7000万ユーロ
FW:リシャルリソン(ブラジル)/5500万ユーロ
※4-2-3-1のフォーメーション
 
 このように、東京五輪でも注目の存在となっている冨安だが、クラブレベルでは移籍市場においても人々の関心を集めており、現在はトッテナム行きが実現するか否かに大きな話題となっている。プレミアリーグの名門クラブが提示した額とボローニャの希望額の差はわずかといわれ、契約成立は目前と見られていたが、ここにきてトッテナム側がこれ以上提示額を引き上げることに難色を示していると、イタリアのスポーツ紙『Corriere dello Sport』が伝えている。

 英国の専門メディア『HITC』も、トッテナム入りに暗雲が垂れ込めていると伝え、冨安が東京五輪に主力として出場することで、彼の価値が上がることがあっても下がることは考えられず、この日本人のプレミアリーグ挑戦は疑わしいものとなっていると記述。交渉は五輪終了後まで長引くことになるとされ、そこでトッテナムがいかなる判断を下すかが注目される。

 最終的にトッテナム入りとなるのか、違うプレミア勢が獲得に乗り出すか、あるいはイタリア国内での移籍となるか、さもなければボローニャ残留となるか……まだまだ、冨安の去就には様々な可能性があるようだ。

構成●THE DIGEST編集部