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「トッテナムの鼻先でハイジャック」冨安健洋の獲得競争に主力CB長期離脱のレスターが参戦!?「レーダーの範囲内」

THE DIGEST編集部

2021.08.12

水面下で激化しているとされる冨安(中央)獲得レース。ヌーノ監督(右)率いるトッテナムが優勢と見られてきたなかで、智将ロジャース監督(左)のレスターが参戦したようだ。(C)Getty Images

 4大リーグの新シーズン開幕も目前に控え、夏の移籍市場も活発化している。

 コロナ禍による減収によって、例年よりも大金は動いていないものの、各クラブはフリートランスファーやレンタルなど様々な契約形態を活用。新シーズンに向けた新戦力の補填に動き続けている。
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 そして今夏の市場で、注目すべき一人が、ボローニャに所属する日本代表DFの冨安健洋だ。CBにコンバートされたセリエA2年目の昨季に貢献度の高さが評価された22歳は、今夏のマーケットで、ビッグクラブからの関心が頻繁に報じられている。

 それこそメディアで囁かれた新天地候補は枚挙に暇がない。作シーズン中には、ミラン、ユベントス、アタランタを筆頭に様々なクラブがクローズアップされ、ここ最近は、3バックを得意とするヌーノ・エスピリト・サント新監督のもと、DFラインの世代交代を試みるトッテナム・ホットスパーが「最右翼」と英、伊、双方のメディアで伝えられてきた。

 しかし、ここにきて新たなチームが獲得レースに参戦したようだ。英紙『The Telegraph』によれば、昨シーズンのFA杯制覇など、過去2シーズンに渡ってビッグ6に食い込む成績を残し続けているレスター・シティが、興味を示しているという。

 同紙は、レスターが冨安獲得に動いたのは、台所事情によるところが大きいと見ている。というのも、主力CBのウェスレイ・フォファナが今夏のプレシーズンマッチで年内絶望の大怪我で離脱。さらに足の状態に問題を抱えるジョニー・エバンスも最低でも9月まで離脱を余儀なくされているのだ。
 
 記事によれば、レスターにとって、"第一候補"は、先のEUROでもデンマーク代表として活躍した巨漢CBヤニック・ヴェステルゴー(サウサンプトン)ではあるものの、昨季までリバプールに期限付きで所属していたオザン・カバク(シャルケ)や冨安も、「市場に出ていて、金額を用意できるDF」としてリストアップされているという。

 この報道を受け、レスターをこよなく愛する地元紙『Leicester Mercury』は、「レスターは調査範囲を狭めており、ヴェステルゴーが1番目のターゲットであるように思われる」としつつも、「クラブがトッテナムの契約を乗っ取ろうとする可能性がある」と伝えた。

「トミヤスはレスターのレーダーの範囲内にいると言われている。ただ、獲得にはトッテナムの鼻先で素早くハイジャックしなければならないだろう」

 冨安と24年6月までの契約を締結しているボローニャも、安易に売却価格を下げないことが予想されているため、争奪戦の行方は不透明なままだ。いずれにしても、着実に価値を高め続ける22歳のキャリアにとって、今夏は重要な局面だと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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