今夏のリバプールは、7月21日のヴァッカー・インスブルック戦(1-1)を皮切りに、シュツットガルト(1-1)、マインツ(1-0)、ヘルタ・ベルリン(3-4)、ボローニャ(2-0・1-0)、アスレティック・ビルバオ(1-1)、オサスナ(3-1)と、計8試合のプレシーズンマッチを戦った。
【動画】「タキのラブリーなクロス」! 今夏好調だった南野の好アシストシーンはこちら!
このなかで、南野拓実は5試合に出場し、ヘルタ戦で2点目、ボローニャ戦で決勝点。さらにオサスナ戦でも最初にゴールネットを揺らした(後に相手選手に当たって軌道が変わったと判断され、オウンゴールに)。前線左サイドで先発出場したこの一戦での彼は、さらにコンスタンティノス・ツィミカスとの好連係でチームの2点目(フィルミーノ)も演出した。
チームの最初の決定機でも惜しいシュートを放つなど、試合を通して好パフォーマンスを披露してた南野には、ユルゲン・クロップ監督も「スピードの観点から、並外れた資質を示した。タキがチームと完全な形でプレシーズンを過ごすのは初めてだが、充実した良い時を過ごしている」とポジティブな言葉を寄せた。
現地メディアの評価も上々だ。リバプール地元紙『Liverpool Echo』は「これまでプレーの機会が限られていたミナミノが、クロップ監督の最高の秘密兵器として、指揮官を感動させた。彼は70分にベンチに退くまで、アンフィールドの観衆の前で能力を存分に発揮した」と記し、10点満点の採点では単独最高の「9」が与えられ、「優れたボールタッチ」と称賛。さらにリバプール専門メディアの『This is Anfield』も、「ミナミノが(チーム最多の3アシストを記録した)ツィミカスとともに大きくステップアップ」と評した。
一方、日刊紙『Daily Mirror』はこのプレシーズンを振り返って「ミナミノとアレックス・チェンバレンは戦力としてリバプールに残留すると思われる」と報じるも、同時に「クラブはレナト・サンチェス(リール)やジェレミー・ドク(レンヌ)といったアタッカーの補強を考えている」とも伝えており、いまだ26歳の日本代表FWの去就が、完全に定まったわけではないと示唆している。
南野については、イタリアの強豪アタランタが、現在のターゲットにしているチェルシーのFWタミー・エイブラハムに代わる候補のひとりとして関心を寄せていると同国の専門メディア『TUTTOmercatoWEB』が報じている。だが、英国の専門メディア『HITC』はオサスナ戦を報じた記事のなかで、「赤いユニホームを着たプレーの中では最高のものを見せたミナミノは、移籍市場が閉まるまでの残り2週間とちょっとという時期に、クロップ監督に嬉しい頭痛を与えた」と記しており、ここでも様々な可能性が示されている。
チーム事情に詳しい『Liverpool Echo』は、「ミナミノが素晴らしいプレーを見せた前線左サイドは、サディオ・マネの定位置であり、またディオゴ・ジョッタがその力を発揮する場でもある」と強調。ポジション争いでは変わらず厳しい立場であることを示唆したが、それでもクロップ監督が有用なオプションとして手元に残すのか、あるいはオフで評価を上げたことで、「より高く売れる」と判断するのか……。もう少し動向を見守る必要がありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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このなかで、南野拓実は5試合に出場し、ヘルタ戦で2点目、ボローニャ戦で決勝点。さらにオサスナ戦でも最初にゴールネットを揺らした(後に相手選手に当たって軌道が変わったと判断され、オウンゴールに)。前線左サイドで先発出場したこの一戦での彼は、さらにコンスタンティノス・ツィミカスとの好連係でチームの2点目(フィルミーノ)も演出した。
チームの最初の決定機でも惜しいシュートを放つなど、試合を通して好パフォーマンスを披露してた南野には、ユルゲン・クロップ監督も「スピードの観点から、並外れた資質を示した。タキがチームと完全な形でプレシーズンを過ごすのは初めてだが、充実した良い時を過ごしている」とポジティブな言葉を寄せた。
現地メディアの評価も上々だ。リバプール地元紙『Liverpool Echo』は「これまでプレーの機会が限られていたミナミノが、クロップ監督の最高の秘密兵器として、指揮官を感動させた。彼は70分にベンチに退くまで、アンフィールドの観衆の前で能力を存分に発揮した」と記し、10点満点の採点では単独最高の「9」が与えられ、「優れたボールタッチ」と称賛。さらにリバプール専門メディアの『This is Anfield』も、「ミナミノが(チーム最多の3アシストを記録した)ツィミカスとともに大きくステップアップ」と評した。
一方、日刊紙『Daily Mirror』はこのプレシーズンを振り返って「ミナミノとアレックス・チェンバレンは戦力としてリバプールに残留すると思われる」と報じるも、同時に「クラブはレナト・サンチェス(リール)やジェレミー・ドク(レンヌ)といったアタッカーの補強を考えている」とも伝えており、いまだ26歳の日本代表FWの去就が、完全に定まったわけではないと示唆している。
南野については、イタリアの強豪アタランタが、現在のターゲットにしているチェルシーのFWタミー・エイブラハムに代わる候補のひとりとして関心を寄せていると同国の専門メディア『TUTTOmercatoWEB』が報じている。だが、英国の専門メディア『HITC』はオサスナ戦を報じた記事のなかで、「赤いユニホームを着たプレーの中では最高のものを見せたミナミノは、移籍市場が閉まるまでの残り2週間とちょっとという時期に、クロップ監督に嬉しい頭痛を与えた」と記しており、ここでも様々な可能性が示されている。
チーム事情に詳しい『Liverpool Echo』は、「ミナミノが素晴らしいプレーを見せた前線左サイドは、サディオ・マネの定位置であり、またディオゴ・ジョッタがその力を発揮する場でもある」と強調。ポジション争いでは変わらず厳しい立場であることを示唆したが、それでもクロップ監督が有用なオプションとして手元に残すのか、あるいはオフで評価を上げたことで、「より高く売れる」と判断するのか……。もう少し動向を見守る必要がありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部