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海外サッカー

「ゴールもアシストも見せられず」メッシのパリSGデビューに古巣メディアは厳しめな評価。ファンは「MNM」回避の起用法に不満も

THE DIGEST編集部

2021.08.31

途中出場で新天地デビューを果たしたメッシ。今後どんな化学反応を起こすのか楽しみだ。(C)Getty Images

途中出場で新天地デビューを果たしたメッシ。今後どんな化学反応を起こすのか楽しみだ。(C)Getty Images

 8月29日(現地時間)に行なわれたリーグ・アン第4節のランス戦で、パリ・サンジェルマンのリオネル・メッシが66分、ネイマールとの交代で新天地デビューを飾った。

 衝撃のバルセロナ退団からパリSG加入という相次ぐビッグニュースで今夏のサッカー界の主役となってきた34歳のスーパースターは、スタッド・オーギュスト・ドローヌのピッチに立つと、78分には鋭いドリブルから、注目されたキリアン・エムバペとの連係も披露。マウリシオ・ポチェティーノ監督は「まだベストからは程遠い」としながらも、「彼はチームに落ち着きを与えられる」と今後に期待を寄せた。

 17年前、デコとの交代でラ・リーガでのデビューを飾った際と同様に、背番号30をつけて新たな挑戦を始めたメッシについて、世界中のメディアがその第一歩を伝えているが、彼の古巣となったバルサの専門メディアとも言えるスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、ネイマールとの2017年7月29日(米国マイアミでの親善試合レアル・マドリー戦)以来の共闘がお預けになったことに言及した。

 また、エムバペを加えた「MNM」の結成も実現しなかったが、こちらはエムバペがマドリーから高額オファーを受け、パリSG側がこれに抗い続けている現状を踏まえ、宿敵クラブの会長の名前を出し、「フロレンティーノ(・ペレス)による保留」と表現している。
 
 同じくバルサ寄りでお馴染みのスポーツ紙『SPORT』は、データ面で昨季までの“至宝”のデビュー戦を振り返り、「この一戦が歴史に残るものとなるかどうかは疑問だ」とネガティブな見方。中央のMFとして自由に動き、25回のボールタッチで19回(成功率95%)のパスを入れ、5回中4回でデュエルを制し、2回のボールロスト、3回のファウルを受けたことを紹介した後、以下のように続けた。

「エムバペはメッシにアシストをマークさせようと、攻撃時には常に彼の存在を視野に入れていたが、それでもメッシは30分間弱のプレーでゴールもアシストも見せられなかった。非常にアクティブでよく動いたものの、彼はランスのフィジカル的なタフさに直面した」

 また、前述の『MUNDO DEPORTIVO』紙は、メッシのパリSGデビュー戦に対し、人々がどのような反応を示したかにも注目し、SNSでの様々な投稿を紹介している。

「私の人生において、パリSGのユニホームを着たメッシに慣れることは永久にない」
「コパ・アメリカ決勝後のネイマールとのハグから、今回の交代出場時でのハグまでの50日間は、最も興奮に満ちたものとなった」
「メッシが“ジョーダン”(「エアジョーダン」のロゴ入りユニホーム)を着ている。2人のGOATが一緒になった」
「メッシがパリSGの一員であることに、もう違和感がなくなった」

 また、前述の通りエムバペがマドリーからのオファーを受け、一部の報道では移籍間近とされていることを踏まえ、「メッシがネイマールのサブで出場、そしてエムバペは来週にはパリSGにはいないかも…「MNM」はもう見られないかもしれない」「ポチェティーノは一流の“荒らし屋”だな。メッシ、ネイマール、エムバペの同時プレーを認めないなんて…」との不満の投稿も。そして、「メッシがフランスでの第一歩を刻んだが、それでもパリSGで最も重要な選手はエムバペだ」と、移籍に断固反対する意見も見られた。

構成●THE DIGEST編集部

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