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海外サッカー

「タキが見たい」CLで無得点も南野拓実が貫いた“攻めの姿勢”に英メディアは高評価!「日本人は積極的にプレスをかけ続けた」

THE DIGEST編集部

2021.09.29

試合前にはスタメン出場の声も多くあったが、第2節は66分から出場した南野。(C)Getty Images

試合前にはスタメン出場の声も多くあったが、第2節は66分から出場した南野。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグのグループステージ第2節が9月28日(現地時間)に行なわれ、グループBではリバプールがポルトを5-1の大勝。開幕2連勝を飾った。

 アウェーでの一戦、攻勢のレッズ(リバプールの愛称)は18分にモハメド・サラーが相手GKのセーブしたボールに反応して先制し、前半終了間際にもサディオ・マネが右からのクロスをフリーで押し込んで加点。後半も多くのチャンスを作り、60分にサラーがカウンターから3点目、そして77、83分には交代出場のロベルト・フィルミーノが2点を挙げ、ホームチームの反撃を75分のメフディ・タレミの1ゴールに抑えた。

 66分から出場した南野拓実は、2ゴールを挙げたカラバオ・カップ3回戦のノリッジ戦以来となるプレーで、精力的なパフォーマンスを披露。90分にはシュートも放ったが、ゴールを挙げることはできなかった。

 3点リードという試合の大勢がほぼ決しつつあったなかでの登場となったものの、ペースを握り続けることに少なからず貢献した日本人FWに対しては、現地メディアも及第点以上の評価を与えている。英衛星放送『Sky Sports』は10点満点中の「6」、英国公共放送『BBC』は視聴者の投票による採点で「7.26」(リバプールでは下から2番目だが、ポルトの全選手をはるかに上回る数字)を与えた。

 米国のスポーツ専門チャンネル『ESPN』も採点は「6」で、寸評では「チームが試合を最後までコントロールするのを支えるため、日本人は積極的にプレスをかけ続けた」と記述。リバプールの地元紙『Liverpool Echo』も同様の採点で、「日本人選手にとっては歓迎すべき時間だった」と同メディアらしい独特の表現で評し、リバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は「よく走り、ファウルでFKを獲得した」として、採点は「7」だった。
 
 他のメディアでは、『Sports Illustrated』が「試合に絡もうとしたが、フィジカル的な動きがより多くなった」と綴って採点は「7」。一方、『90min』は採点「6」で「経験を積むためには、もう少しプレー時間が欲しかった」、『OBT SPORTS』は「良し悪しを判断できるほど試合に入り込めていなかった。チームのペースを保つことには貢献し、エネルギッシュな良い動きを見せたものの、ボールを持ってのプレーは非常に少なかった」ことで採点「5」と、こちらはややネガティブな評価となっている。

 なお、試合前には専門メディア『HITC』が「多くのリバプール・ファンが南野のポルト戦でのスタメンを求めている」と報じ、「フィニッシュでも非常に冷静な南野を先発出場させるべき」「前線ではアレックス・チェンバレンではなく、タキが見たい」「4-2-3-1にして南野とフィルミーノをスタメンにすべき」「カラバオ杯だけに止まるべき選手ではない」「もっとチャンスを与えるべき。プレシーズンでも、カラバオ杯でも良いプレーをしても出番が得られなければ、他に何をすればいい?」といったSNS上の投稿を紹介していた。

 このポルト戦でも、サラー、マネ、フィルミーノの「フロント3」は結果を出し、ディオゴ・ジョッタも存在感を示すプレーを見せており、今後も南野のプレー機会は限られるだろうが、カラバオ杯で自らの有用性を示した彼に、どのような形でチャンスが巡ってくるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
 
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