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日本代表

「氷のように冷静なシュート」奥川雅也の殊勲の働きに現地メディアから賛辞!ビーレフェルトは「降格圏脱出の足掛かりを掴んだ」

THE DIGEST編集部

2021.11.08

日本人対決で決勝点を挙げた奥川への賛辞が止まらない。(C)Getty Images

日本人対決で決勝点を挙げた奥川への賛辞が止まらない。(C)Getty Images

 現地時間11月6日、ブンデスリーガ第11節が行なわれ、アルミニア・ビーレフェルトは1-0でシュツットガルトを下し、ようやく今季リーグ初勝利を挙げた。

 5分け5敗で降格圏内(17位)に沈んでいる中で迎えたアウェーマッチで、こちらもまだ2勝と低調なホームチームの積極的なプレーを序盤から許したビーレフェルトだったが、19分にパトリック・ヴィマーの縦パスを受けて抜け出した奥川雅也が魅せた。ドリブルからの冷静なシュートでGKファビアン・ブレッドローの牙城を破って先制。その後は相手の攻勢に遭いながらも、それ以上のシュートを放ちながら残り時間を過ごし、最後まで1点を守り切った。

 シュツットガルトでは遠藤航、伊藤洋輝もスタメン入りし、日本人対決としても注目されていた一戦で、奥川はオフサイドぎりぎりの絶妙なタイミングでの裏への抜け出しで、最終ラインに陣取った伊藤を置き去りにして今季リーグ2点目(公式戦3点目)を記録。それもチームに初勝利をもたらす貴重な1点となったことで、「先制点を決められたことは、とても嬉しいです。こんなに長い間、勝点3が奪えなかったことは初めてなので、とても興奮しているし、何とも言えない気持ちです」と公式サイトを通して、喜びを表わしている。

「DFラインの裏にスペースが空くことが多かったので、それを待っていました。GKが出てきたのでループを狙おうかと思いましたが、ボールが止まったので方法を変えました」とゴールを振り返った彼は、また「今日は予想していた通りの厳しい試合でしたが、チーム一丸となれば試合に勝てるということを改めて実感しました」とチームの勝利であることを強調。そんな日本人選手について、フランク・クラマー監督は「いつも素晴らしい走りを見せるスマートな選手だ」と賛辞を贈った。
 
 殊勲者となった26歳の背番号11については、ブンデスリーガの公式サイトも注目し、「オクガワが火を噴き、ビーレフェルトがシュツットガルトを下す」とレポート。その中で彼については、「10試合目にして2ゴール目を記録」と伝えた他、「低いシュートでアウェーチームのカウンターアタックを仕上げ、大きなアドバンテージをチームにもたらした」「後半、ヴィマーとともに相手の守備に穴を開けるための中心的な存在となった」と綴った。

 サッカー専門誌『Kicker』は「オクガワのおかげでビーレフェルトは最初の勝利」と題した記事で、「オフサイドラインに“潜んでいた”オクガワは、ヴィマーの美しいスルーパスを受け、ゴールラインから15メートル程前の位置から、神経を集中してのシュートでGKブレッドローを破った」とゴール場面を回想している。

 他では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』のドイツ版が「オクガワのゴールのおかげで、ビーレフェルトとクラマー監督は168日ぶりの新たな勝利を掴んだ」、放送局『SPORT1』は「オクガワのゴールにより、東ヴェストファーレンのクラブは、降格圏脱出に向けての足掛かりを掴んだ」「日本人選手の今季リーグ2点目は、今後もクラマー監督が落ち着いて仕事をすることを可能にした」「彼はひとりでGKの前に現われ、15メートルの位置から氷のように冷静にシュートを押し込んだ」と、それぞれ報じた。

構成●THE DIGEST編集部

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