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南野拓実は「より自信を得たように見える」と専門メディアは好印象!英紙は来年1月を見据えて起用法を疑問視

THE DIGEST編集部

2021.11.29

終盤での途中出場ながら、リーグ戦での出場時間を延ばす南野。ここで明確な結果を残せば、スタメン争いにも割って入れるはずだ。(C)Getty Images

 現地時間11月27日に行なわれたプレミアリーグ第13節、リバプールはサウサンプトンと対戦し、前節アーセナル戦に続いて4-0の大勝を飾った。

 本拠地アンフィールドでの一戦、「レッズ」は開始2分でアディ・ロバートソンからのクロスをディオゴ・ジョッタが合わせ早くも先制すると、32分に再びジョッタがフリーで詰めて加点、37分にはチアゴ・アルカンタラのスキルフルなシュートが相手DFに当たって軌道が変わり、前半で3点のリード。そして後半も攻勢を保ち、56分にフィルジル・ファン・ダイクがCKをダイレクトで叩き込んで早々にダメを押した。

 この圧勝劇において、ユルゲン・クロップ監督は4点目が決まった後に選手の入れ替えを始めたが、南野拓実が昨季のレンタル先だった「セインツ」との一戦でジョッタと代わってピッチに立ったのは81分。すでに大勢が決した後では、ボールタッチは4回にとどまり、シュートなしということで、前節アーセナル戦に続いてのゴールはならなかった。

 9分間(+アディショナルタイム)のプレーに止まったことで、現地メディアからは採点はつかなかったが、英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点では、チームで10番目の評価となる「7.66」。また寸評では、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「Hi there.(やあ)」とだけ記述。また、リバプールの専門メディア『TAW』も「いつであっても、彼を見られるのは良いことだ。そうでしょ?」と、こちらも茶目っ気を込めている。
 
 一方、同じくクラブの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は「ジョッタがスタンディングオベーションを受けられるように、最後に交代出場となった」と冗談まじりに綴っているが、続けて「非常に走力が多かった。今季はより自信を得たように見える」と、わずかなプレー時間の中でも、ポジティブな面も挙げた。

 3日前のチャンピオンズ・リーグ(CL)のポルト戦で先発出場を果たした南野だけに、このサウサンプトン戦のベンチ入りは予想されていた通りだったが、日刊紙『Daily Mirror』は終盤でのわずかな交代出場に疑問を呈している。というのも、来年1月にモハメド・サラー、サディオ・マネら主力選手がアフリカネーションズ・カップ(AFCON)のためにチームを離脱する際、南野、ディボック・オリギがその穴を埋める重要な存在として、現時点でまとまった出場機会を与えておくべきだと考えているからだ。

 同メディアは、南野、オリギともに、わずかなプレー時間の中でゴールを挙げるなど実績を残していることで、クロップ監督がこの2人が1月に主力として起用されてもすぐに結果を出せると考えている可能性があると示唆しながら、1試合だけの起用と、一定の長い期間で貢献を続けることでは話が違うと指摘している。

 12月はプレミアリーグが幾週かで平日にも開催される他、CL、リーグカップも控えており、かなりの過密日程となるが、この中でどれだけ南野ら「バックアップ組」に出番が回ってくるかが興味深いところだ。ちなみにクロップ監督ら首脳陣は現在、サラー、マネらをAFCON開幕(1月8日)前に行なわれる1月2日のプレミアリーグ第21節チェルシー戦までチームに引き留められるよう調整するという。

構成●THE DIGEST編集部