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「並外れた守備への決意を示した」戦列復帰の冨安健洋を英メディアが称賛!チームへの影響力も評価「最高の選手の証明」

THE DIGEST編集部

2022.01.04

冨安はマンチェスター・C戦で、スターリングを抑え込んだ。(C)Getty Images

 不測の事態を乗り越え、さらにピッチで輝きを放っている。

 イングランドプレミアリーグ、アーセナル所属の冨安健洋のプレーを讃える声が後を絶たない。先月18日の第18節リーズ・ユナイテッド戦では右ふくらはぎを負傷し後半途中で交代、またその後のノーリッジ戦は新型コロナウイルス陽性反応により欠場と、アクシデントが続いた。ファン、関係者よりコンディションを不安視されていたものの、年明け最初のゲームとなった1月1日のホームでのマンチェスター・シティ戦で復帰、リーグ戦3試合ぶりのフル出場を果たしている。

 試合には1-2で敗れたものの、首位を相手に最後まで体を張ったこの試合でのプレーは、改めてチーム内での存在感が示された内容であり、地元メディアからの評価も一層高まったようだ。

 アーセナルの情報を発信する英国のサッカーサイト『GOONER TALK』では、1日のゲーム内容とともに、冨安加入によるチームへの影響を綴った特集記事を掲載している。「タケヒロ・トミヤスがミケル・アルテタにとって最高の選手であることが証明される」というタイトルの通り、プレーヤーとしてのクオリティの高さを表す内容だ。
 
「昨日(マンC戦)もまた、彼の影響力を示す典型的な例だった」として首位クラブとのゲームでのプレーをついて述べており、「この23歳は、ガナーズの宿敵であるラヒーム・スターリングからの脅威を無効化するのに優れていた」など、冨安の貢献度を評した。さらに「物議を醸した判定が敗戦に繋がったが、並外れた守備への決意を示していた」として、試合結果とは別に冨安個人のディフェンスのスキルへ賛辞も送っている。

 また、マンチェスター・シティとは昨年8月、冨安がアーセナル入りする直前にアウェーで対戦し0-5で敗れていることを踏まえ「この経験(2度の敗戦)から学ぶべきことはある。前回の大敗から、確実に前進していることは明らかだ」として、冨安加入以降のチームの完成度にも言及した。

 記事では他に「この日本代表選手は、移籍当初は比較的無名だったが、一貫してトップクラスのプレーを披露し、素晴らしい選手であることを証明している」と、チーム加入時の期待以上の実績を残しているとも伝えている。現在リーグ4位につけ、さらに上位を窺う位置につけるアーセナル。躍進の原動力となっている冨安のさらなる活躍を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部