日本代表

「カガワはアジアでは絶大な人気」香川真司のシント=トロイデン入り有力と地元メディアが報道。経済面でのメリット「新たなビジネス展開も視野に」

THE DIGEST編集部

2022.01.05

香川には古巣のC大阪も声をかけていたようだが、本人は欧州でのプレーにこだわったようだ。(C)Getty Images

 元日本代表の香川真司の新たな所属先として、ベルギーリーグのシント=トロイデン入りのニュースが海外メディアで報じられている。先月末にギリシャのPAOKテッサロ二キを退団し、去就が注目を集めていた。

 今回、ベルギーのサッカーサイト『Voetbalbelgie.be』より配信された「シンジ・カガワ、STVV加入へ」と銘打たれたトピックでは、同クラブが獲得に動いていると述べるとともに、香川のこれまでの経歴も掲載している。

 記事では「シンジ・カガワはセレッソ大阪でブレイクし、2010年にボルシア・ドルトムントのシャツを着た。この日本人選手はスタジアムの人気者の一人で、49試合に出場して21ゴールを記録。2シーズンの後、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍、38試合6得点を記録した」と、Jリーグ在籍時からの経歴を紹介している。続けて「再びボルシアへと戻り、その後もトルコのベシクタシュ、スペインのサラゴサでプレーし、ギリシャのトップクラブPAOKテッサロニキに移籍したが怪我に苦しみ4試合の出場にとどまった」として、先月末より無所属となっていることも伝えている。

 他にも「ボルシア・ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドでの経歴に加え、日本代表として国際試合に99試合出場するなど、アジアでは今も絶大な人気を誇っている」と、香川の実績を強調。さらに「STVVはカガワの加入により、アジアでの新たなビジネス展開も視野に入れることができるだろう」として、経済面におけるメリットも示している。
 
 同クラブは、今月3日に鹿島アントラーズ復帰が発表された鈴木優磨がおよそ2年半に渡り所属していたことに加え、現在も松原后、橋岡大樹、シュミット・ダニエル等6人の日本人選手がプレーしており、また過去にも冨安健洋(アーセナル)や遠藤航(シュツットガルト)等も在籍するなど、日本のサッカー界には馴染みのあるクラブであると言えるだろう。

 また、同メディアは「ユウマ・スズキがアントラーズに戻ったが、日本人の新戦力としてカガワがデ・カーナーリス(クラブの愛称)の一員となる」として、香川加入が有力であるとも綴っている。

 若くして日本を代表する選手に登り詰め、欧州のビッグクラブでも活躍してきた香川。ベテランとなった現在、再び輝きを取り戻せるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部