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南野拓実、期待された「スーパーサブ」としての得点はなし。現地メディアの評価は様々「相手が非常に警戒」「チャンスを無駄にした」

THE DIGEST編集部

2022.01.21

南野の貢献度を評価する声もある一方、結果を重視する意見もあった。(C)Getty Images

 現地時間1月20日、カラバオ・カップ準決勝のセカンドレグが行なわれ、リバプールは2-0でアーセナルを下し、合計スコア2-0で6年ぶりの決勝進出を果たした。

 初戦をスコアレスドローで終えた後の、敵地エミレーツでのリターンマッチ、「レッズ」は先にピンチを迎えたものの、19分にディオゴ・ジョッタがマーカーである怪我明けの冨安健洋の逆をとってドリブルで突き進み、複数の相手DFを前にして巧みなコースにシュートを放って先制。技を見せたポルトガル代表アタッカーは、さらに77分にトレント・アレクサンダー=アーノルドのロングパスを受けて抜け出してゴールネットを揺らし、一度はオフサイド判定を受けるも、VAR検証の結果、得点を認められた。

 この試合、前線には大活躍のジョッタ、ロベルト・フィルミーノの他、17歳のカイデ・ゴードンがスタメンに抜擢されて注目を集めた。リバプールの地元紙『Liverpool Echo』はファンの「カイデの時代が到来!」「予想外のスタメン入り。才能溢れる少年にとっては大きなチャンスだ」といった彼への期待を込めたファンの声を紹介したが、同時に「ゴールが必要なレッズにとっての強力なオプションをメンバーから外したと感じた者もいた」と綴っている。
 
 強力なオプションとは、これまでカラバオ杯では4試合4得点と結果を残している南野拓実のことに他ならない。同メディアが紹介したSNSの声は「おそらくミナミノは延長戦でチームを救うために出てくるのだろう」「ゴールが必要になったら起用されるはず」「ミナミノよりゴードンが優れているとは思わない。ミナミノはスーパーサブとして機能する」「延長戦でミナミノのゴールで1-0」と、日本人アタッカーのベンチスタートに疑問を呈するとともに、交代出場からの得点力の発揮を期待するものだった。

 アンフィールドでのアーセナル戦では終了間際に決定機を逸したことで批判された南野だが、ここまでの同カップ戦での実績や、プレミアリーグ第22節のブレントフォード戦ではフィルミーノとの連係からバースデーゴールを決めるなど、ここでも結果を残したことから、ファンの評価が下落したわけではないことが、この点からも窺えた。