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海外サッカー

CLに続きクラブW杯でも決勝点のハベルツが明かした偉業達成の秘密とは!? 殊勲のルカクにはレジェンドからメッセージ

THE DIGEST編集部

2022.02.14

大仕事を成し遂げたハベルツは、チームメイトからのサポートに感謝した。(C)Getty Images

大仕事を成し遂げたハベルツは、チームメイトからのサポートに感謝した。(C)Getty Images

 現地時間2月12日、FIFAクラブワールドカップの決勝が行なわれ、欧州王者のチェルシー(イングランド)が南米王者のパルメイラス(ブラジル)を延長戦の末に2-1で下し、クラブ創設118年目にして初の世界一に輝いた。

 UAEの首都アブダビのアル・ジャジーラ・ムハンマド・ビン・ザーイド・スタジアムで行なわれた一戦、準決勝でアジア王者アル・ヒラル(サウジアラビア)を下したチェルシーは、アフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)を抑えて決勝に進んできたパルメイラス相手にボールポゼッションやチャンスの創出数で上回り、55分にセットプレーからロメル・ルカクのヘディングシュートで先制。しかし64分、競り合いからのチアゴ・シウバのハンドでPKを献上し、ラファエウ・ヴェイガのキックで同点とされる。

 その後も訪れたチャンスを両チームは活かせずに延長戦に突入。ここでもゴールはなかなか生まれず、PK戦決着の可能性が高まってきた115分、パルメイラスのゴール前でセサル・アスピリクエタのシュートがルアンの腕をヒット。VAR検証によってPKがチェルシーに与えられ、これをカイ・ハベルツがゴール左隅に流し込み、土壇場で決勝点を奪った。
 
 初めて欧州制覇を果たした2012年に世界一を懸けた戦いに臨むも、横浜での決勝でコリンチャンスの前に涙を飲んでおり(0-1の敗戦)、今回2度目の挑戦で同じブラジルのクラブ相手にリベンジを果たしたチェルシー。新たなビッグタイトルをもたらしたトーマス・トゥヘル監督は「終了間際のPKはラッキーだったが、我々はチャンスを創り続け、挑戦を止めず、常に積極的だったので、勝利に値したと思う。タフな相手との決勝だったが、素晴らしい勝利を収めることができた」と満足感を示し、以下のようにも語っている。

「前半は行き詰まり、苦しんでいた。後半は少し組み立てを変えて良くなったが、同点とされてからはゼロからの再スタートを強いられ、精神的にも肉体的にも簡単ではなかった。しかし、我々は攻撃を止めることなく、90分間、チャレンジを続けた。延長戦で再び攻守でやり方を変更した結果、試合を完全にコントロールすることができた。交代選手たちも、チームに大いに好影響を与えた」

 この勝利を、長年にわたって莫大な投資を続け、ついに全てのタイトルを獲得したオーナーのロマン・アブラモビッチに捧げたというトゥヘル監督はまた、決勝のPKを冷静に決めた同じドイツ人のハベルツに対しても「あのPKを蹴るのは簡単なことではなかっただろう。カイがステップアップしてくれたことを喜ばしく思う。彼が成長を遂げる上で素晴らしい経験だった」と賛辞を贈っている。
 

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