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「汚い嘘に満ちた告発」ストイコビッチ、レッドスターGMを告訴と現地報道。古巣クラブは徹底抗戦を宣言、サッカー協会は理事会で対応を決定

THE DIGEST編集部

2022.03.10

古巣のGMからの批判の声に、ストイコビッチも黙ってはいられなかったようだ。(C)Getty Images

 現地時間3月6日に行なわれたセルビア・スーペルリーガの第26節でパルチザンがスパルタク・スボティカを1-0で下して首位を維持した際、決勝PKが不可解なVARによって生み出されたとして、ライバルのレッドスター(勝点2差で2位)が怒りの告発を行なった。

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 そこでは、「レッドスターを勝たせないよう(パルチザンを優勝させよう)という力が働いている」と、セルビア・サッカー協会(FSS)などの統括機関を猛批判するとともに、その背後にいる存在として、現在セルビア代表監督で、現役時代はレッドスターでプレーした「ピクシー」ことドラガン・ストイコビッチを挙げ、激しく糾弾した(スポーツサイト『MOZZART SPORT』等セルビアの各メディアより)。

「ストイコビッチが代表チームでの成功(カタール・ワールドカップ予選突破)を利用し、FSS全体に大きな力を得たのは公然の秘密である。彼は今、文字通り全てを支配している。協会の政治面はもちろん、審判組織にもその力が及んでいる。彼が虚栄心と自身のエゴのために、その立場や権力を乱用し、レッドスターの利益に反する行為に突き進むことを許すことはできない」

 レッドスターの元選手であり、クラブの「五星人」にも選出された絶対的なレジェンドであるピクシーはまた、引退後には会長も務めるなど、彼のキャリアにおいて切っても切り離せない存在だが、レッドスター側は今回の声明で「ストイコビッチは15年間も、マラカナ(レッドスターのホームスタジアム)に足を運んでいない」と主張し、良い関係ではないことを窺わせていた。
 
 これに対し、沈黙を保っていたピクシーも声明を発表。「私に対する、おぞましく汚い、価値のない嘘に満ちた告発を読んだ時、私がどれほどのショックを受けたかを表現する言葉を見つけるのは難しかった」と心情を明かした後、レッドスターのゼネラルマネジャーであるズベズダン・テルジッチを名指しで批判。「彼がこのような言動をしたのは、今回が初めてではない。以前は、これを無視していた。個人のことより、国の利益を重視して代表チームの仕事に集中すべきと思ったからだ」と指摘した(『nova』等複数メディアより)。

 そして、彼は訴訟を決意。「テルジッチは越えてはならない一線を越え、私を選択の余地がない立場に追い込んだ。今後は、法的に私自身の誠実さ、評判、名誉を保護するために、法廷で戦うことにした」と明かし、以下のように続けた。