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バルサ戦途中出場の久保建英に、カンテラ時代の盟友との比較で辛辣な見方「マドリーに居場所はない」との厳しい指摘も

THE DIGEST編集部

2022.05.04

古巣のバルサ戦に途中出場した久保だが、勝利には導けなかった。(C) Getty Images

 現地時間5月1日に行なわれたラ・リーガ第34節で、マジョルカの久保建英は、古巣

 バルセロナとの一戦(1-2の敗戦)で59分から交代出場を果たした。

 20歳の日本人選手の投入でチームの攻撃が幾らか良くなったというポジティブな評価を下した現地メディアがある一方で、強豪相手ということで多くの時間で守備に忙殺され、決定的な仕事ができなかったという厳しい見方もある。
【動画】久保建英、古巣バルサ戦で奮闘!
 また、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、カンテラ(バルサの下部組織)出身の久保が登場時にホームのサポーターからブーイングを浴びたことに注目。また、奇しくもカンテラ時代の盟友であるアンス・ファティが、久保の目の前で102日ぶりの復帰を果たしたことで、「マドリーに移籍したことでカンプ・ノウの観客から非難の口笛を浴びた久保を擁するマジョルカ相手の夜、19歳の少年は盛大な拍手を受けた」と報じている。

 度重なる大きな怪我から復帰した10番を背負うバルサの星と、バルサから宿敵レアル・マドリーに移り、そのレンタル先であるマジョルカでベンチスタートを強いられる久保という、2人の状況については、両クラブの専門メディアである『Madrid-Barcelona.com』も言及。「『日本のメッシ』は、日曜日に悪い時間を過ごした。かつての戦友であるファティや3歳下のガビがカンプ・ノウで勝利するのを眺めるのは、久保にとっては失望より羨望の方が大きかった」と綴っている。

 同メディアは、久保がカンテラから一時日本に帰国し、18歳にスペインに戻って、より条件の良いマドリーの方を選んだことを紹介するも、「ここまでマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、再びマジョルカと、レンタルプレーヤーに甘んじ、マドリーでのトップチームでは何の足跡も残していない」と指摘。そして「かつての戦友たちは、バルサで際立った存在であり続け、今ではスタメンに入るレベルにある」と付け加えた。

「マジョルカでスタメンにすら入れない」久保のプレーについて、「ほとんど何もしなかった。かつて彼がカンテラで訓練したバルサのポゼッションによって、彼自身がボールを追いかけることを強いられたからだ」と皮肉り、「若手を大事にするバルサから、若手に居場所のないマドリーに賭けたことを、後悔しているかもしれない」と辛辣に記している。
 
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「マドリーのようなフィジカルが必要なチームでは居場所がない」と悲観的な見方も