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海外サッカー

パリSGとの契約延長でエムバペは補強への“発言権”も得る!? 西メディアはまさかの残留を批判「もはや何の価値もない」

THE DIGEST編集部

2022.05.22

アル・ケライフィ会長と契約延長を祝すセレモニーに臨んだエムバペ。そんな笑顔の俊英には批判の声が上がっている。(C)Getty Images

アル・ケライフィ会長と契約延長を祝すセレモニーに臨んだエムバペ。そんな笑顔の俊英には批判の声が上がっている。(C)Getty Images

 フランスの天才ストライカーの下した決断は、世界に驚きをもたらした。現地時間5月21日、パリ・サンジェルマンは、所属するフランス代表FWキリアン・エムバペが2025年まで3年間の契約延長にサインしたと発表した。

 この23歳の怪物ストライカーは、今年6月末までとなっている契約の延長オファーを拒否。今夏の契約満了とともにパリSGを退団し、何よりも本人が希望していたとされるレアル・マドリーへ移籍が濃厚視され、一部メディアでは先週の段階で双方の契約合意が報じられていた。

 そうした状況下で、エムバペは翻意して契約延長が決定した。マドリーの地元紙である『Marca』は、その理由として、パリSGの好待遇をふまえたオファー内容を伝えている。

「カタールとフランスからの政治的圧力に常に囲まれている本人を含めたエムバペ陣営の声に常にパリSGは耳を傾け続けた。そしてフランスのクラブは彼が要求したすべてのものを与えた。しかし、最も重要な要素はスポーツの側面だった」

「いまやクラブはエムバペに大きな発言権を与え、新しいスポーツディレクターと次期監督の選出に影響を及ぼせるようにした。また、チャンピオンズ・リーグで初優勝するというチームの希望を高めるため、補強についても発言する予定だ」
 
 既定路線と見られていたヤングスターの加入を待ちわびていたマドリーが怒りを滲ませているのは想像に難くない。とりわけ、贔屓のメディアは23歳のフランス代表FWの決断を批判的に伝えている。日夜、同クラブの情報を発信している『Defensa Central』は、「エムバペは(マドリーからの)電話に出るのをやめ、立場を変えた」とし、次のようにレポートした。

「クラブだけじゃない。彼の家族、フランス大統領、そしてカタールの首長でさえ、ここ数か月の間に、エムバペを誘惑した。マドリーは最後の最後まで本人の言葉を信じていたが、彼はそれを守らなかった。もはや何の価値もない。彼はサッカー界の他のレジェンドたちとは異なり、カネと権力のために望みを諦めることを選んだ」

 契約延長が発表された直後に行なわれたリーグ・アン最終節のメス戦前のセレモニーでは、「このクラブ、自分の街、パリに留まれて幸せだ」と笑顔で語ったエムバペ。今夏の移籍市場にも大きな影響をもたらすであろう彼の決断は波紋を広げそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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