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海外サッカー

最終戦で起用なしの久保建英の行き先は? エムバペのパリ残留で複数の欧州メディアがマドリー復帰の可能性を指摘

THE DIGEST編集部

2022.05.24

今季は2得点・3アシストの成績に終わった久保。大きなインパクトを残せなかったが、果たして去就の行方は? (C) Getty Images

今季は2得点・3アシストの成績に終わった久保。大きなインパクトを残せなかったが、果たして去就の行方は? (C) Getty Images

 現地時間5月22日に行なわれたラ・リーガ最終節で、マジョルカは敵地で上位のオサスナを2-0で下し、勝点を39まで積み上げて16位を確定、1部残留を果たしたが、久保建英はこの最後の戦いを90分間ベンチで眺めることを余儀なくされた。
 
 ベンチ入りして出番なしに終わったのは、昨年12月1日のコパ・デル・レイ1回戦ヒムナスティカ・セゴビアナ戦以来だが、当時は右膝重傷が回復したばかりであり、ピッチコンディションに不安があることを考慮してのものだったが、今回は試合状況によりハビエル・アギーレ監督の選択肢から外れることとなった。

 マジョルカの専門メディア『FUTBOL des de MALLORCA』は、「勇敢な采配を見せた」アギーレ監督が来季の指揮について事前合意がなされていると自ら明かしたことを紹介するとともに、久保とイ・ガンインが「今季で最も重要な試合」となったオサスナ戦に「1分たりとも出場できなかった」ことに注目。このアジア人選手2人について、マジョルカ残留に疑問符がつくことを窺わせている。

 特に、レアル・マドリーからの1年レンタルである久保については、来季の去就が注目されており、マーケティングの見地からマジョルカが残留を望んでいるという噂がある他、異なるクラブへのレンタル継続、そして売却も可能性として挙がっていたが、21日にパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペが、確定的とされていたマドリー行きから一転して残留を発表したことが、20歳の日本人選手にも影響を及ぼす可能性があると、複数の現地メディアが報じた。

 マドリードの日刊紙『MARCA』は「エムバペの“裏切り”が久保にマドリーへの扉を開くか?」と題した記事で、このフランス人FWの翻意によって補強の計画が白紙となり、放出やレンタル継続が予定されていた選手についても、これが変更となる可能性があると指摘。エムバペの他、アーリング・ハーランドもマンチェスター・シティ行きが決まったことで、「明らかなのは、前線に世界最高レベルの選手の補強はないこと、そしてマジョルカに貸し出されていた日本人選手が戻って来ることだ」と綴っている。

 久保の今季については「マジョルカで期待に応えておらず、アギーレ監督の下では主力の座を失って、公式戦で2得点・3アシストという乏しい成績しか残していない」と酷評するも、「バックアッパーの役割になるが、チャンスを得るためのメンバーの座を勝ち取る可能性はある」と綴り、そのための条件としては、以前からたびたび話題になっている、ヴィニシウス・ジュニオールのスペイン国籍取得が成立することを挙げた。

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