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海外サッカー

久保建英、ヴィニシウスのスペイン国籍取得難航でレンタル継続が濃厚…マドリー専門メディアは「今度はクボをより良いクラブへ――」

THE DIGEST編集部

2022.06.09

現在A代表に合流中の久保。新シーズンの所属はどうなる? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

現在A代表に合流中の久保。新シーズンの所属はどうなる? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 2019年夏にレアル・マドリーに移籍してから、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、再びマジョルカと、3シーズンをレンタルプレーヤーとして過ごしてきた久保建英。長かったシーズンは終わり、現在は日本代表としての戦いに集中している21歳だが、来季の去就も多くの注目を集めている。

 彼が最も望んでいるのは、言うまでもなくマドリーの一員として初めてのシーズンに臨むことだが、マドリードのスポーツ紙『MARCA』によれば、大きな問題が日本人選手の前に立ちはだかっているという。それは昨季より再三指摘されていたEU圏外枠の問題で、現在はヴィニシウス・ジュニオール、エデル・ミリトン、ロドリゴのブラジル3選手で占められているが、その中でヴィニシウスのスペイン国籍取得が間近と言われながら、今夏中には難しいというのである。
【関連記事】「全ての攻撃がクボを経由して展開された」西メディアが久保建英を高評価! 残留争いの劇的勝利演出に「試合に革命をもたらした」
 同じくマドリードのスポーツ紙である『AS』によると、これほどヴィニシウスの国籍取得がこれほど遅れているのは、同国ではこのような申請がすでに10万件もなされており、これに法務省のわずか30人程度の職員が処理にあたっているということで、捌けるのは1年で5000~6000件ほど。その作業は、コロナ禍によってさらに遅くなってしまっているのだという。

『AS』紙はまた、日本人選手がEU圏内の枠に入るには、ブラジル人の場合とは異なり、スペインで10年間を過ごす必要があるということであり、ヴィニシウス国籍取得に全てが懸かっているというが、それは最初のハードルであり、続いては2023年まで契約を残しているマルコ・アセンシオの去就も、久保の来季に大きな影響を与えるようだ。

 ただ、スポーツ専門メディア『eldesmarque』などは、キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)の獲得に失敗したマドリーが今夏、前線のさらなる強化を狙ってマンチェスター・シティのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを新たなターゲットとしているものの、ここでも前述の国籍問題が絡んでいると指摘。つまり、EU圏外枠を求める“列”で、久保は最前列に並んでいるわけではないということだ。

「久保の復帰、G・ジェズスの獲得のいずれについても、売却不可能な3選手の二重国籍に依存するだけという、困難な状況に直面している」(ラジオ局『CadenaSER』より)というマドリーにおいて、2024年まで契約を結んでいる久保については、売却の可能性も『AS』紙や『eldesmarque』は示唆しているが、多くはレンタルプレーヤーとしてのキャリアが4年目に突入すると予想するところが多い。
 
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