欧州クラブへの移籍が合意に達したことが発表されているJ２アルビレックス新潟の本間至恩。ベルギーリーグ１部、クラブ・ブルージュへの加入が決定的と報じられており、すでに新潟での活動から離れ、近日中に渡欧しメディカルチェック後、正式契約が結ばれるという。

　本間は今季、チーム内やリーグ戦の戦いで過去にないほどの存在感を発揮した。６得点・６アシストという数字以上に相手チームに対しての脅威となり、攻撃のみならず守備面でも、開幕から気迫のこもったプレーでチームを牽引した。
  　現在、J２リーグにおいて上位を走り昇格争いを演じている新潟の原動力となっている本間至恩。21歳、若きドリブラーの動向は、移籍先とみられるベルギー国内でも報道されており、現地ではさまざまな期待の声が上がっている。

　ベルギーメディア『VOETBAL24』では、本間のクラブ・ブルージュ移籍有力と伝えており、「クラブ・ブルージュ、皆を驚かせたエキゾチックで予想外の移籍」と銘打たれた記事を配信している。

　記事では冒頭より「そのニュースは世界各地に届いている。日本のメディアは、クラブ・ブルージュがシオン・ホンマのベルギー移籍を目前にしていると報じている。所属するアルビレックス新潟とは120万ユーロ程度で合意しているという」と、契約について述べており、「ホンマは21歳のウイングで、その鋭いドリブルにより日本の２部リーグでセンセーションを巻き起こした」と本間のプレーへの印象を綴っている。

　さらに「この日本人選手はまずクラブNXTを拠点にすることも考えられる」として、入団後はリザーブチーム所属となる可能性も示唆しており、加えて「いずれにせよブルージュは、KRCゲンクやSTVVが以前から行なってきたように、彼のスポーツ的付加価値の他、日本市場に対するアピール力にも期待しているのである」と、日本サッカー界との繋がりを深めていく狙いもあると予測している。

　クラブ・ブルージュ入りが正式に決定した場合、J２から欧州チャンピオンズ・リーグ出場クラブへの移籍という、初のケースとなる。これまで新潟で磨き上げてきたドリブルを武器に、ヨーロッパでどんなシーンを演出するのか、そして８月からの新シーズンにおいて、どんな話題を提供してくれるのか、楽しみは尽きない。「新潟の至宝」本間至恩の新たな挑戦がもうすぐ始まろうとしている。

構成●THE DIGEST編集部
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