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新天地デビューの久保建英にスペイン・メディアの評価は!? 決定機逸には「完璧なデビュー戦は逃げていった」と辛口意見も

THE DIGEST編集部

2022.07.25

ソシエダで実践デビューを飾った久保。そのパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

ソシエダで実践デビューを飾った久保。そのパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 7月23日、ラ・リーガの古豪レアル・ソシエダは、今オフの2戦目となる親善試合をドイツ・ブンデスリーガのボルシアMGと戦い、1-1で引き分けた。

 前半終了間際にPKで先制されるも、61分にホン・カリカブルのオーバーヘッド弾で追いついた敵地での一戦、今夏にソシエダに加入した久保建英は後半から登場。トップ下として左右に幅広く動いて多くのプレーに絡み、得点機を迎えた他、ボルシアMGの板倉滉とも対峙するなど、多くの見せ場を創出。新天地での実戦デビュー戦を上々の内容で終えた。

 久保の45分間について、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「クボがデビュー戦で輝いた」と題した記事で、「ハーフタイムの後、イマノル・アルグアシル監督のチームにおいて、中盤のダイヤモンドの頂点に位置し、多くのプレーに関与した」と伝え、以下のように、そのプレーを評している。

「新たな『ラ・レアル』の背番号14は、最も多彩な動きを披露。右サイドではドリブルで2人の相手選手をかわしてベニャト・トゥリエンテスに好パスを通し、その後、自身が決勝ゴールに近づいたが、77分に相手GKのヤン・ゾマーをドリブルでかわそうとして、ボールを奪われた」
 
 同メディアは「相手にとって危険な位置でプレーし、数度のCKのキッカーも務めた」と報じ、「あとは、ソシエダでの最初の45分間で、より良い思い出を祝うだけだった」と、前述の決定機逸を指摘しながらも、全体的には十分に評価できる内容だったとしている。

 一方、同じくマドリードのスポーツ紙である『AS』も「クボは幅広いエリアで自由に動いてプレーし、目立ったプレーの多くはインサイドでのものだった」と伝え、「アルグアシル監督のスタイルの中で快適にプレーした彼は、良いボール捌きを見せた他、ライン間で味方にパスを供給し、チームメイトと連係しながら、ゴール前にポジションを上げ、ゴールにも近づいた」と、まずまずの評価を下している。

 他にも、「クボとカルロス・フェルナンデスによる良い動きによって、ソシエダは勝利の可能性はあった」と記したが、同メディアは今季より下部組織からトップチームに昇格し、2戦目で素晴らしいバイシクルでのゴールを決めた19歳のFWカリカブルをより高く評価し、「日本人のデビュー戦は引き分けに終わり、カリカブルが主人公になった」と記事を締めている。

 また、ソシエダの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、「巧みな足技を披露したクボは、バルセロナの下部組織時代のチームメイトだったロベルト・ナバーロという非常に良いパートナーを見つけたほか、アンデル・マルティン、カルロス・フェルナンデス、そしてカリカブルにとって後押しされた。彼はマルティンのパスで決勝点を挙げられるところだったが、もう少しのところで、『完璧なデビュー戦』は逃げていった」と、やはり決定機を逸したシーンを惜しんだ。

 その他にも、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は逸機に厳しく、「デビュー戦でウィニングゴールを決めるところだったが、彼は間違えた」と記述。一方、スポーツ専門サイト『el desmarque』は「日本人選手は熱意を持ってピッチに立ち、非常に活発だった。彼は戦い、機会があればいつでもシュートを放ち、献身的だった」と評し、「非常にエキサイティングなデビュー」とも表現している。

構成●THE DIGEST編集部

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