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「完全に適応した」初スタメンの久保建英にスペイン称賛! 敵のファウル攻めに「手錠をかけられた」とも

THE DIGEST編集部

2022.07.28

オサスナ戦でスタメンを飾った久保。現地メディアではチームへの適応が進んでいると報じられている。(C) Getty Images

 ラ・リーガのレアル・ソシエダは現地時間7月27日、同リーグのオサスナと親善試合を行ない、88分のホルヘ・アギーレのゴールで1-0の勝利を収めた。

 今オフここまで、リーグアンのトゥールーズ(0-1)、ブンデスリーガのボルシアMG(1-1)と対戦してきたバスクのチームが、練習場ズビエタに多くの観客を迎えて臨んだ一戦、新加入の久保建英は初めてスタメン入りを果たし、加入時に自ら最も力を発揮できると語った右サイドで試合開始を迎えた。

【動画】久保建英が攻撃の基点に! 初スタメンを飾ったオサスナ戦ハイライト
 ボールを受けると積極的にドリブルで勝負を仕掛ける日本人アタッカーは同じバスクのライバルクラブにとっては脅威となり、その都度ファウルで止められることになったが、60分に交代するまでに、フィニッシュに絡むことはなかったものの、ボルシアMG戦同様に効果的なプレーを再三披露した。

 スペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、久保のプレーについて「数回ドリブルを見せたが、そのたびにファウルを受けた。その数が非常に多かったため、彼が混乱した状態でハーフタイムに入ることとなった」と伝えている。

 一方、『AS』紙は「ほとんどゴールチャンスのない試合で、タケのイマノル・アルグアシル監督のチームにおける初スタメンはハイライトのひとつとなったが、日本人選手はデビュー戦(ボルシアMG)のようには輝けず、相手ゴール前で自チームを助けることができなかった」と厳しめに報じたが、新チームでのここまでの歩み、今後の展望についてはポジティブである。

「すでに機能しているチームにおいて、新加入選手を見守り続けているアルグアシル監督によって、久保は若手ではなく、より重要な選手としてチームにフィットすることができる。彼は準備において進歩を示しており、彼の獲得を望んだチームでそれを見せることで、彼自身も幸せになり、またファンも幸せにすることとなる」

『MUNDO DEPORTIVO』紙も詳しくこの一戦をレポートしており、久保のスタメン入りを「ラ・レアルにとっての素晴らしい目新しさ」と表現。ほとんどチャンスが作れなかった前半でも、「最も危険なラ・レアルは、久保のインサイドからの攻撃開始に依存した」と彼の重要性を強調し、「バスク勢同士のフェアな試合ではあったが、今夏は例年よりもファウルが多く、久保はラ・レアルで最もそれを受けた選手だった。オサスナが日本人選手の動きを止めるには、それが唯一の方法だった」と報じている。
 
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「彼はサン・セバスティアンのチームに、完全に統合されているのは明らかだ」