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「スナイパー」今季初公式戦で2発の鎌田大地に賛辞の嵐! ボランチでも「パスミスがない」「説得力がある」と現地紙は太鼓判

THE DIGEST編集部

2022.08.03

今季最初の公式戦で躍動した鎌田。W杯シーズンで好調なスタートを見せている。(C) Getty Images

 フランクフルトは現地時間8月1日、DFBポカール1回戦でマクデブルクと対戦し、4-0の大勝を飾って次ラウンド進出を果たした。

 昨季のヨーロッパリーグ王者で、今季はチャンピオンズ・リーグの舞台に上がるフランクフルトは、今オフで4つのテストマッチ(3勝1分け)を行なってきたが、8月5日のブンデスリーガ開幕戦では10連覇中の王者バイエルンといきなり対峙し、さらにその5日後には欧州王者レアル・マドリーとのUEFAスーパーカップが控えている中で、この2部昇格を果たしたマクデブルク戦は、勝敗もさることながら、調整の場としても重要な一戦と言えた。

【動画】鎌田大地が2発と躍動! フランクフルトが今季初公式戦で4-0の完勝劇!
 果たせるかな、敵地で序盤から主導権を握ったフランクフルトは、開始4分で早くもホームチームのゴールネットを揺らす。右サイドを攻略したフィリップ・コスティッチのグラウンダーのクロスを受け、右足のダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺したのは、ボランチとしてスタメン入りした鎌田大地だった。

 今季の公式戦でチームのファーストスコアラーとなった日本人選手は、2-0とリードを広げて迎えた59分にも魅せる。マクデブルクの伊藤達哉(55分から交代出場)が自陣深くでパスミスを犯した後、ボールを奪ったイェスパー・リンストロームからラファエル・ボレと繋がり、背後に戻されたボールを、フリーで走り込んだ鎌田が狙いすました右足の一撃で、相手GKと右ポストのわずかな隙間を射抜いたのである。

 持ち前の得点力を存分に発揮し、なおかつ90分間、ボランチとしての役割を果たした25歳の背番号15は試合後、自身のSNSでこの試合の歓喜の場面など様々な画像を公開して喜びを示したが、対してクラブはSNSで彼のゴールに言及し、マリオ・ゲッツェ、コスティッチ、鎌田が絡んだ流れを受けて「完璧なゴール」と称賛、続く2点目を「コロンビア人選手が落としたボールを、我らの日本人が至近距離からパワフルにゴール右隅に決めた」と伝えた。
 
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「『欧州カップだけのダイチ』ではなく、『ポカールのダイチ』にもなった」と称賛