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バルサ戦の久保建英をスペイン・メディアはどう評価した?「序盤は衝撃的だった」「潜在的な脅威」と賛辞の一方で厳しい目も

THE DIGEST編集部

2022.08.23

バルセロナのバルデと競り合う久保。序盤は先制点のきっかけとなるボール奪取も見せた。

 レアル・ソシエダは現地時間8月21日、ラ・リーガ第2節でバルセロナと対戦し、1-4で敗れた。

 前節でカディスを下してシーズン白星スタートを切ったバスクのクラブは、ホーム開幕戦で強敵バルサを迎え、開始1分でロベルト・レバンドフスキのゴールで失点を喫するも、その5分後に久保建英のボール奪取からダビド・シルバ→アレクサンドル・イサクと繋がり、スウェーデン代表FWは技巧的なループで強敵のゴールネットを揺らした。

【ハイライト動画】久保建英のボール奪取から同点弾ゲットも…バルサが圧巻の4ゴールで勝利!
 その後もバルサ相手にも積極的な試合を展開したが、ゴールは66分にウスマンヌ・デンベレ、68分に再びレバンドフスキ、そして79分にアンス・ファティと、アウェーチームにもたらされ、ソシエダは2点目を奪うことはできずに終わった。久保は69分にモハメド=アリ・チョとの交代でベンチに退いている。

 カディス戦に続いて、2トップの一角に入った21歳の日本人アタッカーは、前線で活発に動いてボールを受けてバルサ・ゴールに迫り、前半にはミケル・メリーノのシュートがセーブされたところを詰める絶好機を迎えたが、シュートは効果的でなく、この試合で再三好守を見せたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンに止められ、2戦連続得点はならなかった。

 そんな背番号14について、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「2」を与えている。チーム内で最高はD・シルバの「3」で、久保と同採点はDFイゴール・スベルディア、アイヘン・ムニョス、メリーノの3人で、あとは「1」であることを考えれば、同メディアによる日本人選手への評価は高いと捉えられるだろう。

 一方、『AS』紙は全選手を評価した記事において、久保については「前半は活発なプレーで良かったが、後半はチームの動きに合わせるように調子を落としていった。彼は得点を挙げることも、アシストすることもできた。実際、イサクのゴールに関与している。このスウェーデン人選手とともに、攻撃的なポイントでプレーした」と綴った。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「火山」と久保を表現し、「カディス戦で見られたような落ち着きや思慮が足りず、チームと同じようにフェードアウトしていった。しかし、彼は偉大な冒険者だ。開始から20秒で倒されてPKをアピールし、1-1でボールを奪い取った他、敵のいない左サイドに動いてボールを受け、イサクにパスを出し、D・シルバと連係プレーを見せたりもした」と評している。
 
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「序盤でのデュエルは印象的だった。至る所に姿を現わし、途中で疲れ果ててしまった」との評価も