決戦を目前にして、やはり苦戦が予想されている。

　いよいよ、来月20日に開幕を迎えるカタール・ワールドカップ。森保一監督率いる日本代表も11月23日に行なわれるドイツとの大会初戦までちょうど１か月となった。

　７度目のW杯において「ベスト８以上」の目標を掲げる日本だが、これまで以上に厳しい展開が予想されているのは周知の事実だ。初戦のドイツ、さらに3戦目のスペインとのゲームで勝点を獲得するのが最低条件というのは決して簡単ではない。

　ゆえに海外メディアでの評価も決して芳しくはない。カタールでの日本の戦いを展望した仏スポーツサイト『le10sport』は「グループリーグ突破は困難だ」と報じている。

　まず、同メディア「FIFAランキング24位でカタールに辿り着いた。38勝8分け10敗という好成績を残しているハジメ・モリヤスが率いている」と日本の戦績を踏まえたうえで、「サムライブルーには、過去にケイスケ・ホンダ、ヒデトシ・ナカタという名選手がいた。現在は、タクミ・ミナミノ、タケフサ・クボ、ジュンヤ・イトウという実力者がチームに揃っている」と主力プレーヤーの名を列挙した。

　そして同メディアは「フランクフルトのMFダイチ・カマダは、チャンピオンズリーグのオリンピック・マルセイユ戦で見事なパフォーマンスを披露し、ワールドカップで注目される日本人選手となるだろう。欧州の舞台で大活躍している彼が、カタールで輝けるチャンスは大いにある」と期待を寄せた。
  　さらにアジア最終予選について「序盤は苦戦を強いられながらオーストラリアを抑えて、すぐに状況を修正し、サウジアラビアに次ぐ２位で通過した」と振り返った同メディアだが、本大会については「巨人と並ぶ最難関の組に入った」と嘆き、２大会連続でのトーナメント進出の可能性は極めて低いと言及した。

「2018年、日本はセネガルとポーランドを抑えてグループリーグの突破に成功。だが今回、スペインとドイツは優勝候補にも挙がっており、より困難を極めるだろう。彼らの旅はグループステージで終わってしまうかもしれない」

　厳しい予想が伝えられ続ける日本代表。下馬評を覆すためには１か月後の初戦で好結果を手にするしかないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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