現地時間10月13日、ヨーロッパリーグ（EL）のグループステージ第４節が行なわれ、グループEではレアル・ソシエダがモルドバのシェリフ・ティラスポリを３-０で下して４連勝を達成。２試合を残して２位以内を確定させ、ノックアウトラウンド進出を決めた。

【動画】角度のないところから絶妙ヘッド！久保建英の“珍しい”アシストをチェック 　敵地において２-０で下した相手を本拠地レアレ・アレナに迎えたソシエダは、序盤から主導権を握り、前半終了間際にアレクサンダー・セルロートがカットインから左足で強烈なミドルをゴール左隅に突き刺して先制。66分にはロベルト・ナバーロのラストパスを受け、ディエゴ・リコが狙いすましたシュートを決めて加点すると、さらに81分、左からのクロスを久保建英が頭で折り返したところを、ナバーロが合わせてダメを押した。

　公式戦５試合ぶりのベンチスタートとなった久保は、62分にセルロートとの交代で出場し、前述のアシスト以外にもチャンスメイクを披露。今季４アシスト目（ELでは２節オモニア戦以来）という結果を残した背番号14に対して、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「久保はプレーによく絡み、ボールを要求し、攻撃陣全体とうまく連係した」と評したが、３点満点の採点では出場時間の短さもあってか、「１」に止まった。対して『AS』紙は、「２」の高採点を与えている。

　バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「恐れ知らず」と21歳のプレーを表現し、「主人公。３-０とするラストパスを提供した」と記述。アシスト場面については、「ゴールライン上、ぎりぎりのところで久保はボールを外に出さずにナバーロに送った。そしてレアレ・アレナでパーティーが始まった」「アンデル・ゲバラのクロスを受け、“非凡な”久保がナバーロのゴールをもたらした」と伝えた。

　サッカー専門サイト『El Desmarque』は、「久保のアシストとナバーロのゴール。夜を締めくくる初演」と題した記事で、「ナバーロはラ・レアルの魔法の夜に貢献したいと考えて、久保の素晴らしいヘディングでのパスで、相手GKを打ち破った」と３点目を振り返り、久保に対しては10点満点の採点で「６」の及第点を与え、寸評では「彼の投入は特筆すべきものだった。彼はダイナミズムをもたらし、ナバーロが３点目を挙げるためのパスを頭で送った」と綴っている。