今月20日に開幕するカタール・ワールドカップに出場する日本代表の登録メンバーが11月１日、都内ホテルで森保一監督から発表。吉田麻也（シャルケ）や冨安健洋（アーセナル）、遠藤航（シュツットガルト）、三笘薫（ブライトン）、久保建英（レアル・ソシエダ）、南野拓実（モナコ）など欧州組を中心に概ね予想通りと言える26人が選出された。

　そのなかで“サプライズ”として小さくない反響を呼んだのは、大迫勇也（神戸）の落選だ。前回のロシア・ワールドカップでチームのエースとして君臨し、長く代表を支え、国際経験も豊富なストライカーだっただけに、森保一監督の決断には賛否両論が飛び交った。

　無論、ブンデスリーガで活躍した経験を持つ点取り屋の落選は、カタール・ワールドカップで日本と開幕節を戦うドイツでも話題となった。大迫が2018年５月から約３年間在籍したブレーメンの専門サイト『Deich Stube』は「元ブレーメンのオオサコの夢は打ち砕かれる」と銘打った記事を掲載。そのなかで「日本に戻ってから再びゴールを決め始めたオオサコは、実に順調だった」としたうえで、こう列挙した。

「全コンペティションで45試合に出場して合計24ゴールを記録している。これはストライカーとしては悪くない数字だ。しかし、カタールに乗り込む日本代表メンバーに彼の名前はなかった」
  「あと数週間で、このアタッカーがキャリアの大部分を費やした国と日本は対峙する。それはドイツだ。同じグループEに属している11月23日の“開幕戦”で対決するのだが、オオサコはこの決戦をテレビで見ることになった」

　なお、大迫を外す決断を下した森保監督はメンバー発表会見の場で「もちろん、経験者の力を借りて戦いたいという考えもありました。経験は大切」と語りながらも、「頼りたいところはまだまだありますが、伸びてきている経験の浅い選手たちも大切にしないといけない」とキッパリを言い放っている。

　対戦国であるドイツでも驚きとなった点取り屋の選外。悩み悩んだであろう森保監督の決断は功を奏すだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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