日本代表

ドイツ代表の“緩い”パフォーマンスを母国メディアが酷評も…指揮官は「大会では違うチームを披露できる」と自信

THE DIGEST編集部

2022.11.18

本番前最後の強化試合でオマーンに辛勝したドイツ。初戦で日本と対戦する。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップのグループステージ初戦で日本代表と対戦するドイツ代表が、現地時間11月16日に国際親善試合を行ない、オマーン代表を1-0で下した。

 対戦国の首都マスカットで行なわれた一戦、ドイツはスタメンにGKマヌエル・ノイアー、DF(左から)ルーカス・クロスターマン、ティロ・ケーラー、マティアス・ギンター、ダビド・ラウム、MF(後列)イルカイ・ギュンドアン、レオン・ゴレツカ、(前列)ヨナス・ホフマン、カイ・ハベルツ、リロイ・ザネ、FWユスファ・ムココという11名を並べて、大会開幕前の最後のテストマッチに臨んだ。

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 試合は、格上のドイツが主導権を握り、スタッツではボールポゼッションが71%、シュート数ではオマーンの7本を倍以上も上回る18本を記録したが、ゴールを奪ったのは終盤の80分になってからで、右サイドからボールを運んでペナルティエリアに侵入したハベルツからのラストパスを受け、ムココが冷静に決勝点をゲットした。

 多くのチャンスを創り、終了間際にはニクラス・フュルクルクがゴールネットを揺らすもオフサイドでゴールを無効にされたドイツだが、1点止まりだったこと、また簡単に相手攻撃選手の攻め上がりを許す場面があり、決定機も創られるなど、守備には不安を残すこともあり、サッカー専門誌『Kicker』からは「再び懸念を引き起こした勝利」と、厳しい指摘を受けることとなった。

 同メディアは、「(ドイツ代表監督の)ハンジ・フリックは、このパフォーマンスに満足できない。マスカットが非常に暑かったとしても、ドイツはオマーンのような相手に対し、より大きな支配力、主権、権威を示さなければならなかった。特にこのような気温の下では、個人の走りではなく、組織として縦と横の両方でプッシュし続ける必要があった」と、試合の内容自体に不満を示すとともに、以下のようにも綴っている。

「そして、スペースへのケアも必要だが、この試合ではカウンターアタックを可能にする広大なスペースを、特にサイドに空けていた。これがたびたび見られたことで、コレクティブを標榜する守備が不安視される。カタールに入ってからの4日間(17日に入国して19日から始動予定)の練習では、この自チームに脅威を与える問題を解決するのに費やされなければならない」

「また、選手個々の気力も欠けており、対戦相手へのプレッシャーも非常に緩かった。フィジカル面でも不足していたが、これは選手が本大会直前に怪我をしたくないという意思の表われであり、プレーに躊躇が見られたが、これはあってはならないことだ」

「本大会でドイツは、違った態度を示すはずだ。問題は、彼らが見せたいと思っている高いクオリティーを、秘めているのかどうかということだ。ラウムは左サイドでのプレーに弱さがあることが知られており、ケーラーはデュエルにおいて正直すぎる。そしてザネ、ハベル津、ギュンドアン、そしてゴレツカといった選手も、もっと良いプレーができるはずだ」
 
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