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海外サッカー

「走る能力はないが天才だ」“神の子”を超えたメッシを著名スポーツ科学者が分析。36年ぶりW杯制覇の可能性は!?【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.09

最後の大会と明言しているメッシ。母国にW杯を持ち帰ることができるだろうか。(C)Getty Images

最後の大会と明言しているメッシ。母国にW杯を持ち帰ることができるだろうか。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、いよいよ準々決勝がスタートする。現地12月9日には、クロアチア対ブラジル、オランダ対アルゼンチンの優勝候補同士の好カードが実現。ベスト4進出を懸けた戦いが幕を開ける。

 とりわけアルゼンチンとオランダの一戦は、大会屈指の好カードと言っていい。両国のマッチアップはW杯のノックアウト方式の試合に限ると、1978年アルゼンチン大会の決勝(3-1でアルゼンチンが勝利)と1998年フランス大会の準々決勝(2-1でオランダが勝利)、2014年ブラジル大会の準決勝(PK戦でアルゼンチンが勝利)で顔を合わせている。

 オランダはグループステージ2勝1分の無敗で首位通過すると、決勝トーナメント1回戦ではメンフィス・デパイ、ダレイ・ブリント、デンゼル・ドゥムフリースの3ゴールでアメリカを下し、オレンジ軍団は2014年以来のベスト8に駒を進めてきた。

 一方のアルゼンチンはサウジアラビアとのグループステージ初戦で1-2と黒星を喫す波乱のスタートを切ったが、第2戦メキシコ(2-0)と第3戦ポーランド(2-0)を連勝して最終的にグループ首位通過。決勝トーナメント1回戦ではエースのリオネル・メッシがDFの股間を抜く完璧なダイレクトシュートを決めるなど、2-1でオーストラリアを下し、2大会ぶりのベスト8に進出した。
 
 アルゼンチン代表の象徴であり、今大会の主役候補の一人であるメッシは、これまで同様に各国メディアからスポットライトが当たっているが、カタール大会は特別な感情を抱いている。5度目の大舞台となった今大会が、35歳となる彼にとって最後になるというのは、本人も開幕直前に明言しているからだ。

 グループステージ初戦でメッシはPKで先制点をもたらしたが、試合は悪夢の逆転負け。出鼻をくじかれる。しかし、2戦目のメキシコ戦は相手のタイトな守りに苦しんだものの、64分に得意の左足で先制点をもたらし、チームは息を吹き返した。

 キャリア通算1000試合目のメモリアルとなったオーストラリア戦でも前半に先制ゴールを決め、W杯通算9ゴール目を記録。かつて“神の子”と称された母国の英雄ディエゴ・マラドーナを抜き、アルゼンチン代表のW杯通算得点数2位に浮上。トップのガブリエル・バティストゥータにあと1点と迫った。
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